我是猫 30

我是猫 30

2018-03-25    04'52''

主播: 日语主播

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介绍:
障子の中うちで二絃琴にげんことの音ねがぱったりやむと、御師匠おししょうさんの声で「三毛や三毛や御飯だよ」と呼ぶ。三毛子は嬉しそうに「あら御師匠さんが呼んでいらっしゃるから、私あたし帰るわ、よくって?」わるいと云ったって仕方がない。「それじゃまた遊びにいらっしゃい」と鈴をちゃらちゃら鳴らして庭先までかけて行ったが急に戻って来て「あなた大変色が悪くってよ。どうかしやしなくって」と心配そうに問いかける。まさか雑煮ぞうにを食って踊りを踊ったとも云われないから「何別段なにべつだんの事もありませんが、少し考え事をしたら頭痛ずつうがしてね。あなたと話しでもしたら直るだろうと思って実は出掛けて来たのですよ」「そう。御大事になさいまし。さようなら」少しは名残なごり惜おし気げに見えた。 屏后的二弦琴声戛然而止,传来了师傅的呼唤声。   “花子,开饭啦!”   花子小姐笑吟吟地说:“噢,师傅叫我,我要回去了。”她丁零零地响一串铃声跑到院前,但又折了回来,担心地问道:   “您面色很不好,怎么啦?”   咱家说不出口是由于吃年糕跳舞,便回答她说:“没什么,只是稍微想点心事就头疼。老实说,以为只要跟你说说话就会好,这才奔你来的。”   “是呀,请多保重。再见!”她似乎很有点惜别之情哩! これで雑煮の元気もさっぱりと回復した。いい心持こころもちになった。帰りに例の茶園ちゃえんを通り抜けようと思って霜柱しもばしらの融とけかかったのを踏みつけながら建仁寺けんにんじの崩くずれから顔を出すとまた車屋の黒が枯菊かれきくの上に背せを山にして欠伸あくびをしている。近頃は黒を見て恐怖するような吾輩わがはいではないが、話しをされると面倒だから知らぬ顔をして行き過ぎようとした。黒の性質せいしつとして他ひとが己おのれを軽侮けいぶしたと決して黙っていない。「おい、名めいなしの権兵衛ごんべえ、近頃じゃ乙おつう高く留ってるじゃあねえか。いくら教師の飯を食ったって、そんな高慢こうまんちきな面つらするねえ。人ひとつけ面白くもねえ」黒は吾輩わがはいの有名になったのを、まだ知らんと見える。説明してやりたいが到底とうてい分る奴ではないから、まず一応の挨拶をして出来得る限り早く御免蒙ごめんこうむるに若しくはないと決心した。 于是,咱家吃年糕的霉气不见了,心情快活了。回来时,还想穿过那座茶园,便踏着开始融化的霜花,从建仁寺的颓垣断壁中探出头去一看,又是车夫家的大黑正在枯菊上弓腰打呵欠。如今咱家再也不会一见大黑就吓掉魂了,不过,觉得搭讪起来太絮叨,便假装没看见走过去。但是,按大黑的脾气,若是觉得别人小瞧了他,可绝不会沉默的。   “喂!那个没名的野崽子!近来可够神气的啦!再怎么吃教师爷的饭,也别那么盛气凌人呀。吓唬人多没意思!”   大黑好像还不知道咱家已经赫赫有名。想讲给他听,可他毕竟不是个懂事的家伙,便决定客套几句之后,尽快地溜之大吉。 「いや黒君おめでとう。不相変あいかわらず元気がいいね」と尻尾しっぽを立てて左へくるりと廻まわす。黒は尻尾しっぽを立てたぎり挨拶もしない。「何おめでてえ? 正月でおめでたけりゃ、御めえなんざあ年が年中おめでてえ方だろう。気をつけろい、この吹ふい子ごの向むこう面づらめ」吹い子の向うづらという句くは罵詈ばりの言語げんごであるようだが、吾輩には了解が出来なかった。「ちょっと伺うかがうが吹い子の向うづらと云うのはどう云う意味かね」「へん、手めえが悪体あくたいをつかれてる癖くせに、その訳わけを聞きゃ世話あねえ、だから正月野郎だって事よ」正月野郎は詩的であるが、その意味に至ると吹い子の何とかよりも一層不明瞭な文句もんくである。参考のためちょっと聞いておきたいが、聞いたって明瞭な答弁とうべんは得られぬに極きまっているから、面めんと対むかったまま無言で立っておった。 “噢,是大黑哥呀,恭喜!您还是那么神采奕奕!”   咱家竖起尾巴,向左绕了一圈。大黑只竖起尾巴,却并不还礼。   “恭喜个屁!人家都正月才拜年,你小子可好,不年不节就恭喜恭喜的。当心点儿,看你这个鬼头鬼脑的小样!”   这自然是一句骂人话,可是咱家不懂。   “请问:‘鬼头鬼脑’是什么意思?”   “哼!你小子,挨了骂还有闲心问是什么意思。真够呛!所以说,你是个顺情说好话的混毯!”   “顺情说好话?”怪有诗意的。至于含意,可就比“鬼头鬼脑”更令人费解了。本想问问,求他指教。又一想,即使问,也不会得到明确答复的,便无言地相对而立,显得十分尴尬。