皆さん、こんばんは。
お休み日本語へようこそ、三昧です。
今日は皆さんに茨木(いばらき)のり子の詩を共有したいです。
茨木(いばらき)のり子は日本の詩人で、本名は三浦(みうら)のり子です。日本大阪市に生まれました。1953年、詩誌「櫂」(かい)を創刊しました。「私のカメラ」という詩は、1965年、『鎮魂歌』(ちんこんか)に収められました。
じゃ一緒に、この詩を読んでみましょう。
私のカメラ
茨木 のり子
眼(め)
それはレンズ
まばたき
それは わたしの シャッター
髪でかこまれた
小さな 小さな 暗室もあって
だから わたし
カメラなんかぶらさげない
ごぞんじ?わたしのなかに
あなたのフィルムが沢山しまってあるのを
木洩れ陽のしたで笑うあなた
波を切る栗色の眩しいからだ
煙草に火をつける 子供のように眠る
蘭の花のように匂う 森ではライオンになったっけ
世界にたったひとつ だあれも知らない
わたしのフィルム・ライブラリ
我的相机
茨木 のり子
眼睛
那是镜头
眨眼
那是我的快门
被头发包裹着的
小小的,小小的暗箱
因此,我
不提相机
你知道吗?在我的里面
存有大量的你的胶片
透过树叶的阳光照耀下的笑着的你
劈波斩浪古铜色耀眼的身体
你点着香烟,你像孩子般睡去
你有兰花般芳香,你又曾有森林里雄狮的疯狂
世界上只有一个,谁都不会知道的
我的胶片库