職員:やっぱり辞めちゃうんですね。
だからそんな辛い話
私にしてくれたんですよね。
土井:ううん。本城からの誘いは断った。
職員:え?
土井:決めた。
本城:先暴れたんだって?!
土井:うん。
本城:俺にはすぐわかったよ。
会社に残るって決めたからこそ、ぶちまけたんだろう!
土井:ごめん。私本城と一緒に独立しない。本城がクリエーターに戻りたい気持ちは分かるし、私もついていきたい気持ちはあった。でもね、コキン法で女たちが男社会に進出して30年、これから先どうなっていくかわからない。私に何ができるかわからないけど、後に継ぐ女性たちのために頑張ってみたい。この組織の中で戦い続ける事が私のやるべきこと。私の生きたい道なの!
本城:土井の気持ちはわかった。
土井:ありがとう!
本城:お前が組織の中で戦い続けるって言うんだったら、俺は自分の能力の限界と戦ってみるよ。
土井:それはそれでいばらの道だよね。
勇気のいる決断だと思う。
本城:まあ。決めったらからには、精いっぱいやリきるよ。
土井:私も精いっぱいやる。
本城:土井。まずは、徹底的に膿を出したほうがいい。
土井:うん?
本城:勢いで思いをぶちまけるんじゃなくて、ちゃんと向き合って本音で語り合ってみろよ。
土井:でもね
本城:大丈夫。きっと通じる。どんな相手にもね。
土井:わかった。やってみる。
本城:うん。