「これは、私が母とショッピングセンターに買い物に行った時の話です。」
母:どこもいっぱいね。
娘:しばらく待つかもね。
母:うん。
娘:あっ じゃ お母さん先行ってていいよ。
母:あらっ そう?じゃあ、そこで待ってるね。
娘:うん。分かった。
あっ… あそこ空いてるじゃん。ん?えっ?
「その人は、強引に割り込んできただけでなく、隣に、はみ出して駐車してきたんです.…」
娘:あのう、すいません。
男:何?
娘:私の方が先に並んでたんですけど…
男:あんたがちんたらしてんのが悪いんだろう。
娘:あっ…だから ちゃんと止めてください。
男:ちゃんと止めてんだろう。
娘:これじゃあ、私の車が止められないじゃないですか。
男:これだけ空いてたら止められんだろうが!
娘:いや。こんなギリギリのスペースじゃ無理です。
男:これくらい入れられねえんだったら、自動車学校から出直してこいよ。
娘:えっ?
男:だから、この程度が止められねえんだったら、自動車学校で何勉強してきたんだよ。他に行けよ!他に!
「ここは諦めて、他のところを探そうかと思いました。しかし、その後 まさかの出来事が…」
娘:お母さん
母:やけに遅いと思ったら、こんなことになってたのね。
男:はあ?あんた この子の母親?
母:そうですけど
男:じゃあ 俺忙しいから、後はお任せします。
ああ〜こんなスペースもいれられねえなんて
いったいどこの自動車学校卒業したんだろうなあ?
娘:お母さん 私別の場所探してくるから、 ちょっと待ってて
母:ちょっと 良美さん鍵貸して。
娘:鍵?
母:いいから、貸しなさい。
娘:うん。
母:離れてらっしゃい。
娘:うん?うん。
男:お母さんなら入るって?
母:あなた先ほど娘は「どこの自動車学校卒業したんだ」っておっしゃってましたよね。
男:ああ
母:うちの娘は私が指導員をしている自動車学校を卒業しています。
男:自動車学校の指導員だ…
母:私はあなたのような悪質ドライバーを世に出さないために、毎日生徒に運転技術と法律とマナーを教えています。しかし、あなたは車をどう止めるべきか、まだ分かってらっしゃらないようですので、もう一度うちの自動車学校で再教育を受けてはいかがかしら?
男:すいません
母:さあ、行きましょう。
娘:うん
「お母さんのかっこいい姿に、本当にスカッとしました。」