36【夜读书】From everywhere-36 朗读:lemon文:坂本真绫
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【夜读书】在夜晚为你读一本好书,一篇好文,让你闭上眼睛随着我们的声音带到那书中的世界。 今天我们【夜读书】要为大家读的是选自人气声优兼歌手兼人妻的坂本真绫老师的一本欧洲随行笔记【From Everywhere】
朗读:初声教学部 Lemon
译文:初声教学部 阿鲁
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10日目
サンダルを買った。少し底の厚くなってる、カジュアルでもちょっとしたフォーマルでも対応できるようなやつを。セールで安かった。
普段はヒールのある靴しか履かないから、やっぱりこのほうが落ち着くな。特にヨーロッパに来てからというもの、すべてのもののサイズが日本よりも大きめなので自分がすごく小さくなった感じがする。例えばドア。どのドアも取っ手が私の肩の高さぐらいのところにある。身長の倍くらいある大きな重いドアを開け閉めするにはいつも全体重をかけて挑まなければならない。それからトイレ。便座に座ると両足が浮くとか、ほんと笑っちゃう。大きな人たちに囲まれていると、自分の歩幅もすごく狭く感じられて、みんなよりいっぱい歩かないとどこへもたどり着けないような気になる。子どものころってこんな感覚だったっけ?
今日、モーツァルトの代表曲ばかりを演奏するコンサートに行ってきた。街では白いカツラをかぶったモーツァルトのコスプレ男子があちこちにいる。彼らはこういう観光客向けのコンサートのチケット売るバイトくんなのだ。私が出会ったのはイタリア訛りの、頭にサングラスをのせ中世風のサーコートのボタンを全部開けているチャラっとしたモーツァルトだった。しかもコンサートの後に食事しよう、今日が無理ならば明日と、しつこくナンパもしてきた。いくら神童のお誘いでもさすがにお断りしたけど。
夜7時半。会場へ着くとまさかの見渡す限りお年寄り。どうやら団体客ではほとんど客席が埋まっているみたいだ。私の席はそのお年寄りの集団のど真ん中にぽつんとひとつ紛れ込んでいるという謎な位置に。座るとすぐ、隣のおじいさんに声をかけられた。
「こんにちは。君どこからきたの?私たちはスコットランドからだよ」
「日本です」
「ずいぶん遠くから来たね!コンサートへはひとりできたの?」
「はい。ひとり旅をしているんです。」
開演までの30分間、おじいさんは休むことなく私に話しかけ続けた。こんなにつたない英語にも一生懸命耳を傾けてくれて、まっすぐに目を見てにっこり語りかける様子は、何か懐かしい感じがして妙に安心した。それにどういうわけか昔から私はイギリス人の英語のほうが聞き取りやすい。彼はスコットランド特有のアクセントが強いものの、とてもわかりやすかった。
「いくつに見える?なんと、80歳!」
我买了一双凉鞋。鞋底稍微有点厚。既适合休闲又适合正式,是个百搭款式。并且因为大甩卖很便宜。
平时我只穿带跟的鞋子,果然带了跟儿我才觉得安心。尤其是来到欧洲,所有的东西的尺寸都比日本大,我都感觉自己变太小号了。比如说门。不论什么门,把手都到我肩膀的高度。对于那些将近高于我身高一倍的巨大的厚重的大门,我总要使上全身的力气才能推动它来开关。还有卫生间。坐在马桶上,两只脚踮不到地,真是自己都哭笑不得了。走在高大的人群中一对比,感觉自己的步幅非常小,如果不比别人更努力地迈开步伐,就无法到任何地方。孩提时代是不是就是这种感觉啊?
今天,去看了一场莫扎特代表作的专场音乐会。街上到处都是戴着白色假发装扮成莫扎特的男生。他们是向观光客出售音乐会门票的兼职人员。我遇到的是一位有意大利口音,头上驾着太阳镜,敞怀穿着一件中世纪风格外套的有点不正经的莫扎特。而且他还相当执着地跟我搭讪,“音乐会后一起吃个饭呗,今天不行的话明天怎么样啊“。就算是来自“神童莫扎特”的邀请,我也要果断拒绝。
晚上7点半。到达会场我放眼望去竟然全都是老年观众。看起来好像团体客几乎占满了客席。我的座位就在那群老人团的正中间,孤零零地混入其中谜一般的位置。刚坐下,旁边的老爷爷就开始搭话。
“你好啊。你从哪里来啊?我们是从苏格兰来的”
“我从日本来”
“真是够远啊!一个人来听音乐会吗?”
“是的。我一个人来旅行的。”
开演前的半个小时的时间,老爷爷不停闲儿地一直在和我聊天。我操着这般废柴的英语,拼命地用耳朵听,目光对视时,老爷爷微笑着讲话的样子,总让我有种怀念的感觉,莫名安心。究其原因,是因为从以前开始我就比较能听懂英国人讲的英语。虽然老爷爷苏格兰特有的口音很重,但我还是很容易听懂。
“你看我有多少岁啊?我80岁啦!”