【朗读会展示】不思議工房-9——NJ:そよ風+木豆

【朗读会展示】不思議工房-9——NJ:そよ風+木豆

2017-08-06    05'14''

主播: 初声日语

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介绍:
初声朗读会是初声日语自发组织的朗读活动,在初声,我们两耳不闻窗外事,一心只读圣贤书。这里是为学习而生的初声日语。我们娱乐中学日语,偶尔搅基,我们最终的目标,是让大家在这里有所收获,更开心地学好日语,仅此而已。 如果你也想参与我们的朗读活动,欢迎加入听友群咨询:545191329 本期展示:朗读会之系列朗读【ふしぎ工房症候群】 组长:初声日语教学部そよ風 朗读者:そよ風+木豆 彼は僕の異変に気付いて、怪訝そうな顔をした。 「どうしたの?さあ、早く行こうよ!」 「ま、待って!」 彼が僕の手を引いた瞬間、思わずその手を振り払った。と同時に、彼の体がふわっと宙に浮かんで見えた。 「あ~」 そう声を上げた僕を、彼は悲しそうな目で見つめていた。口元が微かに動いて、「なぜ?」と言っていた。 そして、彼の姿が視界から消えた。 暫くして「グシャ」という、トマトが潰れるような音が聞こえた。 「あ~あ~あ~~!」 恐々と下を覗く。下界の底に不自然に体を曲げた彼の姿が見える。その体の下から赤い液体が染み出し、徐々に広がって輪となっていく。 「あ~あ~あ~~!」 下界が俄かに騒然となる。人が飛び出してきて、大声で何かを叫んでいる。遠くにサイレンの音が聞こえる。「あ~~~~~」 ビルを飛び出し、無我夢中に走った。サイレンの音が追ってくる。現状とは思えない、確実に僕を追ってくる。殺人者であるこの僕を。気付いたら、家の前にいた。玄関に飛び込むと、父親が立っていた。そのまま、父親の胸に飛び込んだ。肩越しに泣き崩れている母親の姿が見える。厳格な父に当然殴り飛ばされるだろうと予想していたら、強い力で抱き締められた。 「よく戻った。」 父はそれだけ言って、いっそう力強い手で僕を抱き締めた。 父の目から涙が零れるのが見えた。母が僕の背に覆い被さるように抱きつき、「いいのよ、いいのよ」と言って嗚咽を漏らした。僕は号泣した。 「うん~~~父さん、母さん、僕、僕が。。」 「分かっている。何も言うな。」優しい父の声だった。あんなに厳しく僕を叱ってばかりの父から初めて聞く優しい声だった。 母が泣いている。声を上げて泣いている。僕の背中にしがみつくようにして泣いている。僕は更に号泣した。 「僕が…僕が取り返しのつかないこと…」 父の暖かく力強い声が頭越しに聞こえた。 「心配するな。お前のことは父さん達が必ず守る!」 「父さん…母さん…」 三人で号泣した。親子揃って初めて泣いた気がする。 すると、急に辺りが暗くなって父と母の姿が見えなくなった。僕はまたひとりぼっちになった。 「父さん!母さん!どこに行ったの?僕を置いていかないで!僕を一人にしないで!」