【朗读会展示】不思議工房-10——NJ:そよ風+木豆+扣扣

【朗读会展示】不思議工房-10——NJ:そよ風+木豆+扣扣

2017-08-15    04'36''

主播: 初声日语

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介绍:
初声朗读会是初声日语自发组织的朗读活动,在初声,我们两耳不闻窗外事,一心只读圣贤书。这里是为学习而生的初声日语。我们娱乐中学日语,偶尔搅基,我们最终的目标,是让大家在这里有所收获,更开心地学好日语,仅此而已。 如果你也想参与我们的朗读活动,欢迎加入听友群咨询:545191329 本期展示:朗读会之系列朗读【ふしぎ工房症候群】 组长:初声日语教学部そよ風 朗读者:そよ風+木豆+扣扣 ぱっと我に返ると、頭の上に星空が広がっていた。歩き出す彼の背が見えた。僕が咄嗟に叫んだ。 「駄目だ!」 彼は振り向き様に怪訝そうな顔をして言った。 「どうしたの?死ぬのは怖くなったの?」「いいから、止めようよ!」 「怖くなったんだね。それでもいいよ。僕は一人で死ぬから。」 彼は駆け出した。僕はその背に向かって飛びついた。二人して転がって、気付いたら、下界が見渡せるほどの位置にいた。僕は、ごくりと生唾を飲み込んだ。 前に見た光景では、あのそこに彼が不自然な格好で横たわっていた。僕は彼の腕を力いっぱい摑むと、ずるずると元いた位置の近くにまで引っ張っていた。 「放せ!なぜ邪魔をする?」 彼はもがきながら叫んだ。僕は答えなかった。 「どうせ君も僕を冷やかすためにきたんだろう。死ぬ気もないくせに、僕を笑うためだけに、仲間を装ってきたんだろう。止めろなんてよく言えだな!君もほかのやつらと同じ、上から物を言うだけの偽善者だ!」 彼の言葉の終わり際、その顔面に思い切り拳を敲き込んだ。涙が溢れてきてとまらない。なんて言っていいか分からない。 「死ぬな!死ぬな!」と喚きながら、何度も彼に拳を振るった。 「皆のために、君に生きて欲しいと願う人のために、そして、僕のために生きてくれ!」 僕は殴るのを止め、彼に覆い被さるようにして、号泣した。彼も泣いていた。僕達はそのまま、夜が明けるまで泣き続けた。 どのくらい時間が経ったのか。気付くと、彼の両親が警察の人達とやって来た。両親は彼を強く抱き締め、「よかった!よかった!」と言いながら泣いていた。彼も泣いていた。僕はその光景を見詰めながら、父さんと母さんのことを考えていた。僕が両親に命をもらったのは、これで二度目だ。一度目はこの世に生まれた時、二度目は今回の自殺未遂。