憲法記念日の3日、安倍首相が任期中の憲法改正に意欲を見せる中、憲法を守ろうというグループ、憲法を変えようというグループそれぞれが都内で集会を開いた。
安保関連法をめぐる議論をきっかけに、去年から始まった集会には主催者発表で約5万人が集まり、憲法9条の平和主義を守ろうなどと声を上げた。民進党の岡田代表ら野党4党の党首も参加し、「安倍政権は憲法をないがしろにしている」などとして、夏の参議院選挙に勝つことで安倍政権による憲法改正を阻止しようと訴えた。
一方、憲法改正の必要性を訴える集会では、大規模なテロや災害時に国民を守るための緊急事態条項を創設すべきなどとの声が上がった。
櫻井よしこ氏「国民を守ること、この一番重要な課題が今の憲法のもとで十分に果たせるのか、果たせません」
安倍首相もビデオメッセージを寄せ「自衛隊が違憲かもしれないと思われているままでいいのか、国民的な議論に値する」として憲法9条の改正に意欲を示した。