中国の中央銀行である中国人民銀行は1月28日、「米国の格付け会社大手スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の北京支社設立に関する申請を受理した」と明らかにしました。また、中国銀行間市場取引商協会もこの日、「同社の北京支社が銀行間債券市場で業務展開するための登録を認める」と発表しました。これにより、S&P社の中国進出が果たされたことになります。
これについて中国人民銀行は「信用格付け業界の対外開放は、金融市場における対外開放の安定的な拡大という面で、重要な一部分だ。中国の金融市場の国際化プロセスが加速する中での国際的な格付け機関の参入は、国際投資家のニーズに応えるとともに、中国の格付け業界の成長も促すだろう」としています。
関係筋によりますと、中国人民銀行は今後も、国際的影響力を持ち、条件に満たした外国の格付け機関の誘致に力を入れていくとのことです。(翻訳 朱丹陽 梅田謙)
中国人民银行1月28日发布公告,对美国标普全球公司在北京设立的全资子公司——标普信用评级(中国)有限公司予以备案。中国银行间市场交易商协会当天也发布公告称,接受标普信用评级(中国)有限公司进入银行间债券市场开展债券评级业务的注册。这标志着标普已获准正式进入中国开展信用评级业务。
中国央行表示,信用评级行业对外开放是稳步扩大金融市场对外开放的重要组成部分。当前,中国金融市场国际化进程不断加快,国际评级机构的引入,有利于满足国际投资者配置多元化人民币资产的诉求,也有利于促进中国评级行业评级质量改善。
据介绍,下一步,中国央行将支持更多具有国际影响力且符合条件的外资信用评级机构进入中国市场。