素直な気持ち

素直な気持ち

2016-01-18    10'30''

主播: 冰紫郁(小维)

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介绍:
「はあ~また図書館(としょかん)にいる!」 こうやって彼女を図書館で見(み)つけていろいろな話(はなし)をする。それが僕の日課(にっか)となりつつある。でも、それもあと少し…校内では卒業(そつぎょう)制作(せいさく)の追い込みをしている人を見かける。 「今日はお願(ねが)いがあるんだけど…大丈夫、変なことじゃないから。ね?お~ね~が~い。えへ?いいの?ありがとう~僕が手取り足取り教(おし)えてあげるから、資料集(あつ)め手伝(てつだ)ってほしい。あれ?なにも言ってくれないの?そんな顔(かお)で見つめないでよ~そんな顔しても可愛いって思うだけだよ。」 「実は僕、書道(しょどう)教室の先生のアルバイトしてるんだ。意外(いがい)でしょ?ほぼ毎日授業(じゅぎょう)があるから、学校の勉強(べんきょう)をする暇(ひま)はない。遊びにも深夜(しんや)しか行かないし。単位(たんい)を取るために、いままで必死(ひっし)で頑張(がんば)ってきたけど、最後(さいご)の課題の資料がどうしても見つからないんだ。君なら、図書館詳(くわ)しいでしょう?だから、ねぇ~お願い~一応(いちおう)自分で集めた資料だけノートに書き出して見たんだけど…どうかな?」 「ん?字が綺麗だって?それしか取柄(とりえ)ないからさ。僕の家(いえ)ね、父親(ちちおや)が書道の先生なんだ。だから小さい頃から厳(きび)しくしつけられてきた。特に、字は人の心(こころ)を映(うつ)す鏡(かがみ)だって言われてきたから。って、こんな話、聞いてもつまらないだろ?こんなことを手伝わせてごめんね。ありがとう。ねぇ、手伝ってくれたご褒美(ほうび)はなにがいい?」 彼女のことを考えすぎて、自分が分からなくなる。僕の気持ちはいつ君に届(とど)くのだろうか。 君にだけは僕の素直(すなお)な気持(きも)ちを話せる。ほかの誰にも言えないことも…友達以上の気持ちが積(つも)っていく。卒業式なんか来なければいいのに。まだ君に話せていないことがたくさんある。