ヒトリコ

ヒトリコ

2016-02-14    18'50''

主播: 索谓

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介绍:
◆著者プロフィール 額賀澪さんは、1990年、茨城県生まれ。 十歳の時に初めて小説を書く。 高校卒業後、小説家を目指して日本大学芸術学部文芸学科へ入学。 大学卒業後は、広告代理店で制作として勤務しながら創作を続けています。 本作『ヒトリコ』で第16回小学館文庫小説賞受賞。またその2週間後に文芸春秋『屋上のウインドノーツで第22回松本清張賞も受賞され、デビュー作を2冊同時発売という注目の大型新人です。 こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。 今回の著者さんはですね、お若い!! 24歳ですよ。社会人目線から見てまだ新人といっていい感じの年齢。 しかも、デビュー作はまさかの2冊。 小学館さんからは今回紹介する『ヒトリコ』が、文芸春秋さんから『屋上のウインドノーツ』という作品が、同時発売されます。 これはかなり異例だそうです。 しかもそれぞれ、第16回小学館文庫小説賞、第22回松本清張賞を受賞されています。 今後の活動から目を離せませんね。 では、早速今回の本の中身を見ていきましょう。 小学五年生の頃、深作日都子(ふかさくひとこ)は同級生の海老澤冬希(えびさわふゆき)とともに生き物係をやっていました。 飼っていたのは3匹の金魚。 これはもともと冬希がとってきた金魚で、冬希は自分でとってきたから日都子には何もしなくていいよ、という話をして一人で世話をしていました。 しかし、夏休みの最中に父の転勤が決まり、冬希は引っ越しをすることになります。 金魚は連れて行けず、結局、日都子が不本意ながらも引き継いで世話をすることになったのですが、冬希転校後すぐに金魚は死んでしまいました。 日都子は生き物係として、帰りの会で金魚の死を報告するのですが、冬希のことを可愛がっていた担任の女性教師から金魚殺しの濡れ衣を着せられ、「鬼のような子」と罵られます。 その日を境に、日都子はクラスメイトからいじめを受けて心を閉ざしてしまい、「みんな」には加わらない「ヒトリコ」として生きて行く決意をしたのです。 さて、「ヒトリコ」となった彼女に救いはあるのか。 では、物語の一部をドラマにしましたので、どうぞ本編をお聴きください。