あなたは一日のうちで、自分ひとりの時間というものを、どれだけ持っているだろうか。
一人だけの時間を持つことは、とても大切なこと。そしてとてもすばらしいこと。
人間というものはどうしても、いろいろなものに巻き込まれて生きている。だからこそ、自分を振り返るためにも、離れてみることが大切なのだ。
人生には、文章の句読点のようなものが必要だ。
ちょっとした句読点をおくことによって、心に変化を生み出したり、物事を違う角度から見たりできるようになる。逆に、何かにとらわれていくということは、日々、そうした句読点を失っていくことでもある。
ほんの少しの時間でもいい。毎日二十分か三十分、生活に句読点をつけるようなことをしてみてはどうだろう。
日記をつけるのでもいいし、散歩するのでもいい。とにかく、素顔の自分が出せる場所、素顔の自分に戻れる時間を見つけてほしい。
これは、ちょっとした工夫さえすれば、そう難しいことではないだろう。
今すぐにでも、自分で自分だけの時間を持つ工夫をしてみてもらいたい。
きっとあなたは、その時間で生き返る。一人の時間というものが、いかに自分を癒し、そして充実させてくれるものなのか、心から実感できるはずだ。