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朗読者:ハリネズミ
知らない光が多すぎる。
これってそんなに必要ですか?
本当にこんなにいるんでしょうか。
両腕にいっぱい抱えて歩いて、
ところどころ取り溢(こぼ)して。
これって、何の意味があるんですか?
光って大切なんですか?
明るいことに執着してませんか?するべきなんですか?
だってそうでしょう。
人も動物も植物も、
みんな誰しも影を持っているのに。
闇は必要ないんですか?
暗がりは必要とされませんか?
そうですか。
誰も真実は知らないんですね。
ならなぜ光を乞うのかも、
解らないんですね。
知らない光が多すぎて、
なんだかやけに苦しくて。
心地よい闇に浸ったところで、
それは治らなくて。
きちんと息はできますか。
前を向いて歩いていますか。
後ろ向きでしょうか。
"解らない"。ええ、そうでしょうとも。
私にだって、わかりませんから。