【朗读会展示】不思議工房-5——NJ:そよ風
初声朗读会是初声日语自发组织的朗读活动,在初声,我们两耳不闻窗外事,一心只读圣贤书。这里是为学习而生的初声日语。我们娱乐中学日语,偶尔搅基,我们最终的目标,是让大家在这里有所收获,更开心地学好日语,仅此而已。
如果你也想参与我们的朗读活动,欢迎加入听友群咨询:545191329
本期展示:朗读会之系列朗读【ふしぎ工房症候群】
组长:初声日语教学部そよ風
朗读者:そよ風
「ここは?」
中はがらんどうの倉庫のようだった。薄暗くてとこか異世界に迷い込んでしまったかのような錯覚に陥っていると、不意に人の声がした。
「ご注文は?」
老人のような声だった。僕が緊張してその場に立ちすくんでいると、またその声が言った。
「何か注文をしにきたのではないのかね?」
目を凝らすと、部屋の中央に大机があって、その向こうに座っている老人の姿が見えた。
「す、すみません。僕は……」
人の家に勝手に上がり込んだというか、何か自分がいけないことをしてしまったかような気がして、思わず頭を下げて謝った。何かを注文しに来たわけじゃない。ただ、気付いたらここにいただけだ。
「失礼しました。」
そう言って、そうそうに立ち去ろうとした僕の背中に、思わぬ言葉が浴びせかけられた
「死にたいのかね?」
動けなかった。図星を指されて、僕は蛇に睨まれた蛙のように畏縮して固まった。
「な、なぜ?」
恐る恐る振り向いた僕の視界に老人の手招きが見えた。僕は誘われるようにふらふらと老人に近付き、進められるままに大机の前のパイプ椅子に腰を下ろした。すると、うなだれたまま物も言わない僕の目の前に、紙と鉛筆が差し出された。紙に書かれた注文書という文字が目に映った。
「さ、これ…。」
目を上げると、そこに優しく微笑んだ老人の顔があった。
「ここに?」
「そう、貴方の願いを書きなさい」「ぼっ、僕の願い?」
「その通りです。」
「ここは、何を売っているお店なんですか?」
「ここでは、幸せを売っております」
僕の涙腺が一気に緩み、堰を切ったように涙が溢れ出した。僕は初めて自分の理解者に出会ったような気がして、感動すら覚えた。そうなんだ。僕の幸せとは死ぬこと。それが今の僕の願いなんだ。
でも、一つだけ問題が残っていた。それは僕が弱虫で意気地なしだから、一人じゃ死ねないっていうことだった。もう一度目を上げると、老人はすべてを分かっているかのような面持ちで、僕を優しく見詰めていた。僕は震える手で「一緒に死んでくれる人を紹介してください」と書き、自分の住所と名前を添えた。「承知しました。」
老人はいっそう穏やかな声で言うと。注文書の控えと白い封筒を差し出した。