【朗读会展示】不思議工房-7——NJ:そよ風+Ouei+扣扣
初声朗读会是初声日语自发组织的朗读活动,在初声,我们两耳不闻窗外事,一心只读圣贤书。这里是为学习而生的初声日语。我们娱乐中学日语,偶尔搅基,我们最终的目标,是让大家在这里有所收获,更开心地学好日语,仅此而已。
如果你也想参与我们的朗读活动,欢迎加入听友群咨询:545191329
本期展示:朗读会之系列朗读【ふしぎ工房症候群】
组长:初声日语教学部そよ風
朗读者:そよ風+Ouei+扣扣
彼の言葉を聞いて、用意周到だなと思った。僕はそこまでは考えていなかった自分を恥じて俯いた。その様子を見て彼は少しだけ慌てた。
「あ、気にしないで。あくまで僕の場合だから。それよりも、最後に君と出会えて本当に嬉しいだ。僕にだって一人で死ぬ勇気なんてないから。でも、君が一緒だから、ちっとも怖くなんかないよ。本当にありがとう。」
「そんな~僕の方こそ、感謝しているよ!君と一緒に死ねるなんてすごく幸せだよ。」
僕達はお互いに顔を見合わせて、顔を綻ばせた。僕は嬉しくなって、ふと思いついた事を口にした。
「でも、僕達、今日じゃなくて、もっと前に出会ってたら、人生変わったのかな。」
一瞬、沈黙した空気が流れ、僕は馬鹿の事を言ってしまったと後悔した。いまさらそんな事を言ってもしょうがないのに。しかし、その沈黙からも、彼が救ってくれた。
「前に出会うってことは絶対ないよ。今この瞬間に出会ったことは運命なんだ。僕達はやっとここに辿り着いて理解者を得ることができたんだ。人と付き合う時間とか期間は問題じゃない。どんなに短くても…」
「僕達、友達になれたんだもんね。」
僕は彼の言葉をそっくり受けて言った。二人同時に発した言葉が綺麗に重なってハーモニーを生んだ。それがあまりに可笑しかったから、僕達は声を立てて笑った。本当に幸せだ。しみじみそう思った。彼も同じ思いだと見えて、僕達はお互いの顔を見詰めて、また「ふふっ」と笑った。
そうしているうちにビルの前に着いた。「ここだね。」
「ここだよ。」
僕達に悲愴感はなかった。エレベーターに乗り、最上階で降りて屋上の出口へと向かった。外へ出ると、空は満面の星に覆われていた。僕達は暫くの間腰を下ろして星を見つめていた。
「綺麗だね。」
「本当だ。」
自然と涙が頬を伝わった。彼も泣いていた。悲しかったからじゃない。最後にこんなに美しい星空を見ることができた事に感動していたから。
ふっと風が吹き、彼の前髪を押し上げた。彼は慌てて手で顔を覆ったが、僕は見てしまった。そして、見てしまったことを後悔した。彼は苦しそうに呟いた。
「気味悪いだろう?」
彼の左目は義眼だった。それを隠すために、前髪を伸ばしていたのだ。彼が言うには、幼いごろに両親の不注意で左目を潰し、以来義眼なのだという。僕の目から、自然と涙が零れた。身体的に普通と違うということが彼のこれまでの苦難と苦痛を物語っていた。それが、どれほどいじめの対象となったことか、どれほど辛く悲しい目にあってきたことか、言わずとも十分伝わってくる。