【朗读会展示】不思議工房-8——NJ:そよ風+Ouei+扣扣
初声朗读会是初声日语自发组织的朗读活动,在初声,我们两耳不闻窗外事,一心只读圣贤书。这里是为学习而生的初声日语。我们娱乐中学日语,偶尔搅基,我们最终的目标,是让大家在这里有所收获,更开心地学好日语,仅此而已。
如果你也想参与我们的朗读活动,欢迎加入听友群咨询:545191329
本期展示:朗读会之系列朗读【ふしぎ工房症候群】
组长:初声日语教学部そよ風
朗读者:そよ風
「どうしたの?なぜ泣くの?僕に同情してるわけ?」
「ごめん、そういうわけじゃないんだ。」
本当は彼に同情している自分を隠したくて、僕は無理に照れ笑いを浮かべた。
「死ぬ前に、少しでも君のことが分かって嬉しかったんだ。」嘘だった。でも罪な嘘じゃない。神様も許してくれるだろう。
「君の両親も苦労されたんだよね。」
「そんな事ないよ!」
話が両親に及ぶと、彼は俄然表情を変えた。
「あいつらのせいで、僕はこんな姿になったんだ。だから苦労したとしても当然の報いだ。僕が死にたいと思ったきっかけを作ったのはあいつらなんだから。」
彼は怒りに打ち震えている様子だった。僕は「しまった」と思ったが、また口を滑らせた。
「でも、君が死ぬと、両親はきっと悲しむよね。」
「悲しめばいいんだ!当然の報いだよ!」
それきり、僕達は黙った。
暫くして、彼がぽつりと言った。「君の両親は?」
「うん、健在だよ。」
「そう。どうして死のうと思ったの?」
「もう、疲れちゃったから。」
彼は一呼吸おくと立ち上がった。
「行こうか?」
僕も導かれるように立ち上がる。「もう、思い残すことはないよね。」
彼の言葉に僕もゆっくりと頷き、笑顔を作ってみせた。
僕達は手を取り合い、幸せの待つ未知の世界へと足を進めた。それに伴い、視界が徐々に開けてくる。ついには淵に辿り着き、その視界は180度に広がった。目線を下に落とすと、下界はまるで奈落の底のようで、大きな口をぱっくりと開けているかのように見えた。不意に両親の顔が浮かんだ。すると、突然足が震え出した。がくがくとして震えが止まらない。両親の僕を心配する顔が涙に濡れている。僕はそれを打ち消すように顔を左右に振った。
可笑しい。なぜ僕が震えている?なんとかここに来てリハーサルをした。その時には下を覗いても震えたりはしなかった。それでも、一人で死ぬには勇気がいると、仲間を募り、今は彼がそばにいる。死ぬことなんてもう怖くはないはずだ。それとも、本当の僕は死ぬことを望んでいない?いや、そんなはずはない!ああ、でも、どうしても震えが止まらない。もう一歩たりとも前に進めない。