初声朗读会是初声日语自发组织的朗读活动,在初声,我们两耳不闻窗外事,一心只读圣贤书。这里是为学习而生的初声日语。我们娱乐中学日语,偶尔搅基,我们最终的目标,是让大家在这里有所收获,更开心地学好日语,仅此而已。
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本期展示:朗读会之系列朗读【ふしぎ工房症候群】
组长:初声日语教学部そよ風
朗读者:そよ風+木豆+当当+肉肉
ふっと、不思議工房のことを思い出した。もしかして、あの夢はあの店にいた老人が見せてくれたものなのか、とも考えた。そう言えば、請求書を受け取っている。今なら、開封してもかまわないだろう。いったいどんな請求なのか?どきどきしながら、封筒の中身を取り出した。先ず、目についたのは「請求書」の文字。次に、金額だった。「金12万円なり」と書かれてある。
12万円?人材紹介業ならこんなものなのか?いや、僕の場合は友達を紹介してもらったことになるのか?なんだか高いような、安いような。それとも、僕の命の値段?だったら、安すぎる!などと思いながら、その支払い方法の記載を見て、僕は思わず、にやりとしてしまった。
月々100円の1200回払い。単純計算すれば、百年かかる。 僕は、この債を完済するまでは死ねないことになる。おまけに、振込み方法は郵便振替と指定してある点に心遣いが見えて、ぷっと吹き出してしまった。
銀行振り込みでは315円以上かかるから、手数料のほうが高くついてしまうが、郵便振替なら、70円で済む。 振込み先には、慈善事業の団体名があった。そして、請求書の最後には、こう書き記されていた。
「貴方は、自分の得た生きる勇気を人に伝えなさい。その証として、上記金額をご請求申し上げます。 不思議工房。」
あれから数年の歳月が流れた。僕は、毎月きちんと請求額以上の金額を支払っている。まあ、たいした金額ではないが。ただ、振り替え手数料を払っていない。その必要はないからだ。なぜなら、僕はその慈善事業の団体職員として働いている。僕の仕事は精神的に、悩み、苦しむ人達のカウンセリング。もちろん、彼も共にここで働いている。僕達は僕達を必要としている場所を見つけた。その後、僕達は何度か不思議工房を探してみたが、残念ながら、二度とあの看板を見つけることはできなかった。(おわり)