初声朗读会是初声日语自发组织的朗读活动,在初声,我们两耳不闻窗外事,一心只读圣贤书。这里是为学习而生的初声日语。我们娱乐中学日语,偶尔搅基,我们最终的目标,是让大家在这里有所收获,更开心地学好日语,仅此而已。
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本期展示:朗读会之系列朗读【ふしぎ工房症候群】
组长:初声日语教学部そよ風
朗读者:《前》そよ風
《后》木豆+当当+肉肉
天気や、世間話をした後に、僕は心を落ち着かせ、こう言った。「あの、もしよろしかったら、今度、ゆっくりお話できませんか?」最初、彼女がちょっとびっくりしたような顔をしていたが、しばらくして、顔を赤らめながら、「はい」と言って、小さく頷いた。
僕は逸る気持ちを抑え、できるだけ落ち着いた様子で、彼女の都合のいい日時を聞き出し、ランチの約束にこぎ着けた。「やった。」僕は踊りだしたいぐらいの気分で、思わずそう口に出してしまってから、はっと思って、その口をつぐんだ。
恐る恐る彼女を見ると、ニコッと、笑みを返してきた。間違いない。彼女は僕に好意を持っている。それに、これはなんといっても、初デートだ。そのデートに、彼女が応じてくれたんだ。嬉しい気持ちが一気にこみ上げてくる。この時ばかりは、普段から引っ込み思案な自分の勇気を褒めてやることにした。
僕は、18歳になるまで、施設で育った。小学生の時、すでに両親を亡くしているから、家庭に対する強い憧れを持っていた。朧げながら、強く頼もしい父、優しかった母の姿が脳裏に焼き付いている。少ないけれども、親子三人で撮った数枚の写真を、今も大事に持っている。
[2017.07.07]
そこには、仲のいい両親に挟まれてはしゃいでいる、幼い自分がいる。幸せを絵に描いたような、大切な写真だ。僕もこんな家庭を作りたいと、ずっと考えてきた。しかし施設を出てからは、自立して生活していくことは、先決だったから、一所懸命、脇目も振らずに働いた。その間は、恋愛どころじゃなかったし、また、そういう出会いもなかった。