日本童话名著《スイミー》(谷川俊太郎)日语

日本童话名著《スイミー》(谷川俊太郎)日语

2016-09-13    02'39''

主播: 光金大叔

268 11

介绍:
【朗読20160913】童話の名作(谷川俊太郎の「スイミー」)から引用~~けれど、海には、すばらしいものがいっぱいあった。おもしろいものを見るたびに、スイミーは、だんだん元気をとりもどした。 にじ色のゼリーのようなくらげ。 水中ブルドーザーみたいないせえび。 見たこともない魚たち。見えない糸で引っぱられている。 ドロップみたいな岩から生えている、こんぶやわかめの林。 うなぎ。顔を見るころには、しっぽをわすれているほどながい。 そして、風にゆれるもも色のやしの木みたいないそぎんちゃく。 そのとき、岩かげにスイミーは見つけた、スイミーのとそっくりの、小さな魚のきょうだいたちを。 スイミーは言った。 「出てこいよ。みんなであそぼう。おもしろいものがいっぱいだよ。」 小さな赤い魚たちは、答えた。 「だめだよ。大きな魚に食べられてしまうよ。」 「だけど、いつまでもそこにじっといるわけにはいかないよ。なんとか考えなくちゃ。」 スイミーは考えた。いろいろ考えた。うんと考えた。 それから、とつぜん、スイミーはさけんだ。 「そうだ。みんないっしょにおよぐんだ。海でいちばん大きな魚のふりをして。」 スイミーは教えた。けっして、はなればなれにならないこと。みんな、もち場をまもること。 みんなが、一ぴきの大きな魚みたいにおよげるようになったとき、スイミーは言った。 「ぼくが、目になろう。」 朝のつめたい水の中を、ひるのかがやく光の中を、みんなはおよぎ、大きな魚をおい出した。