結婚相手はときめける人?安定した人?日本散文

結婚相手はときめける人?安定した人?日本散文

2016-11-15    11'16''

主播: 光金大叔

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介绍:
パリジャン十色 中村綾花 結婚相手はときめける人?安定した人? (结婚对象,找心动的?有安全感的?) 2016年11月14日 「結婚」に真正面から向き合うパリジャン十色の新シリーズ。今回は、婚活でよくある悩み「どういう人を結婚相手に選べばいいかわからなくなってきた」という問題について考えてみます。実際に婚活で悩んだことがあるという中村さん自身のエピソードから、解決策を導き出します。 婚活でよくある悩み トランプ大統領の当選は、フランスでも驚きを持って報道されました。 フランス大統領までも「まさかトランプ氏が」と思っていたようで、クリントン氏に向けた祝辞の言葉しか準備しておらず、慌ててトランプ氏用に書き換えたなんていうニュースもあったほどです。 いやはや、新しい大統領のことが好きでも嫌いでも、期限付き4年間のお付き合いになるわけですが、結婚相手となると一生の覚悟のお付き合いです。 「結婚」について真っ正面から向き合っているパリジャン十色では、今週は婚活でよくある悩み「どんな人を選んだらよいかわからなくなってきた」について考えてみようと思います。他にも「ときめける人か安定感のある人か、どちらを選んだらよいのかわからない」というのも、よく聞かれる悩みのようです。 この悩みの原因を解体してみると、「自分の基準」VS「他人や世間の基準」の葛藤が見えてきます。 自分が良いと思う「ときめける人」なのか? 他人や世間から見ても文句ない「安定した人」がいいのか? こんな風に「自分の基準 」と「他人や世間の基準」という2つの間で揺れ動き、どちらで判断を下せばよいのか分からず混乱してしまうのです。 さらに「早く結婚しなければ」という焦りも手伝って、自分を見失ってしまうのもよくあること。いつもなら「自分の基準」を持っている人ですら、結婚の焦りによって判断力が鈍ってしまうのが婚活の恐さです。 「恋は盲目」と言いますが、「結婚」を前提に考える打算的な相手選びの際には、「結婚は盲目」になることも。「社会的地位」などの条件のよさに、相手の性格の粗などが見えなくなる盲目状態に陥ることだってあるのです。 「結婚」って、社会的なものでありながらも、同時にごくごく個人的なもの。こんな矛盾したややこしいものである上に、一生に一度にもなり得る重大な選択であること。さらに、自分の基準を見失いやすいときて、結婚相手を選ぶのって本当に難しいように思えますよね。 過去に婚活に必死になりすぎた私も、完全に自分を見失って、一体誰をどう選んだらいいのか分からなくなった、そんな体験があります。 私の婚活体験「条件で選んだ相手」 婚活をスタートした私は、まず最初にネット上での出会い系サービスを利用することにしました。自分のプロフィールなどを登録すると、いよいよお相手探し。身長、年齢、職業、将来親との同居の可能性アリ・ナシ等、色々な条件をクリックすると、候補の男性がリストアップされます。気になるお相手にこちらからメッセージを送り、何度かやりとりが続いた人と携帯のメールアドレスを交換し合い、実際に会うことになります。私は10人ほどネットで探し当てた男性らと直接会い、食事をしてみました。 既婚であることを隠して登録していた人もいれば、ねずみ講ビジネスに勧誘してくる人もいて、さすがネットの出会いは危ないなと実感することも。とはいえ、なかにはごく普通のサラリーマンの男性もいました。 一番長くやりとりすることになったのは、IT関連会社でサラリーマンをしている30半ばの長身の男性。ネットでの出会いのなかでは最長の、3度食事に行くところまで到達しました。 初めて彼と食事をしたのは、彼が選んでくれた新橋の老舗の焼き鳥屋。2回目以降も、お酒が好きな彼のチョイスで美味しい居酒屋をめぐりました。 彼の外見は悪くない。職業も安定していて悪くない。お店のチョイスも高すぎず、安すぎず、なんだか私の好みの店で悪くない。おそらく、 こういう人と結婚できたら良いのかもしれないな、と思ったので、3度目の食事にも足が向いたのでした。 ところが、彼と次に会うために携帯メールでやりとりをする度、心の奥底から自然とこんな声が聞こえてきたのでした。 「私は一体、どうして、この人とメールしているんだろう?」 彼に対して私の心は全然動いてない。1ミリも動いてない。彼とのメールのやりとりが結婚をするための「しなければいけない」作業のひとつにしか感じられていない。ということに気がついたのです。さらに 「この人でいいの? 本当に?」 「というか、そもそも結婚相手ってどうやって選ぶものなのよ!?」 と、色々な疑問があふれだして、わけがわからなくなりました。 そんなころ、私は失業。そして、色々なことが重なり、世界婚活の旅を実践するエンジンがかってしまったのです。 結局、この時の彼とは「ヨーロッパ旅行に行ってきます!」(まさか世界婚活の旅へ、なんて言えず)というメールを送って以来、自然消滅していたことを、この原稿を書きながら思い出しました。 いまごろ彼は、ネット上で誰か素敵な人と出会って、結婚しているのかもしれません。合掌。 最終的に結婚相手と出会えた理由 私はその後、パリに出会い、パリ移住へと猛進することとなりました。そして移住してわずか2週間後にはパリジャンと同棲をスタートし、1年後には婚約。 婚活を必死にするあまり自分を見失い、どういう相手を選んだらいいかもわからなくなっていた私が、パリではあっさりと相手を見つけて結婚に至ったのには、はっきりとした理由がありました。それは、 「結婚」より「恋愛」がしたい ということに、気がつかされたからでした。 純粋に「恋」をするだけなら、相手の社会的条件なんてどうでもよくなります。また、私の場合、それに気がつかせてくれたのはパリで、実践するのに最適だったのもパリでした。住む環境を変えたことも、相手を見つけられた大きな理由の1つだったと思います。 婚活に必死になっていたそれまでは、頭のなかで設定した条件で相手を慎重に選びすぎるあまり、私の目には見えないスカウターが設置されていました。初対面の男性に会う度に、相手の社会的戦闘能力を自動的に計っていたのです。 でも、恋するにあたり、そんなスカウターなんて一切必要ありません。「私」がその人に対して、いいなと思える人を選べばいいだけです。その「いいな」の具体例は、「危険を感じない」から始まり、もっと話がしたい。もっと一緒にいたい。キスしたい。セックスしたい。というようなことです。 一度は、婚活中に誰を選んだらいいのか分からなくなった私が、現在同じ悩みに直面している女性に出会った際には、 「シンプルに、この人と一緒にいたい、もっと話しがしたいと思える人を選んだら?」 というアドバイスをさせてもらっています。 なんて偉そうなことを言っていますが、結婚をいざするとなった時、1%の不安もなかったかというとウソになります。どれだけこの人と一緒にいたいと思えても、やはり「本当にこの人でいいんだろうか?」という不安は、わずかながらもありました。 何といっても彼はフランス人だし、いつどう浮気されてひとりぽっちにされるなんてことも、ないとはいえないだろう、なんてことも考えました。実は、その「いつどうなるかわからない」という不安は、結婚した今でも消え去ることはありません。 それでも彼との結婚にふみ切ることができたのは、「自分で選ぶ相手なのだから、自分で責任をとればいいだけ」と思うことができ、気楽になったからです。 これが親、もしくは他人が選んだ相手であれば、気軽に離婚もできませんし、人のせいにしたところでどうにもなりません。 まあ、私たちも人間ですし、失敗することだってあります。結婚がうまくいかなければ無理して続けず、別れちゃえばいいんです。 さて、次回はまたまたパリジャンたちのインタビューを紹介します。「どんな相手を選べばいいの?」という質問に、これまたパリジャン十色な答えが紹介できそうです。 この連載について パリジャン十色 中村綾花 この連載の人気記事 結婚も出産も、しなくたっていい 本当に「フランス人は10着しか服を持たない」のか? パリの女子高生に聞いてみた ひとりの日本人女性が「パリコレ」の舞台裏で活躍する職人になるまで おすすめ記事 異性と恋愛するより、同性の親友と暮らしたい 女と結婚した女だけど質問ある? 牧村朝子 学級委員長だった私がノーパンノーブラの主婦になるまで 家族無計画 紫原明子 結婚だけが女の幸せじゃなくても、“結婚できる服”を着る理由 雑誌が切り取る私たち。——恋も仕事も思いのまま? 芳麗 内面よりも、外見を好きだと言ってほしい 下田美咲の口説き方 下田美咲 ​結婚は若いうちにするべき ワイングラスのむこう側 林伸次 関連記事 自分の幸せは自分で決めていい 女とワインは、熟すほど旨い。フランス人の人生哲学 飲み会のネタになる、 パリで見つけたワイントリビア 結婚なんて全然ロマンチックじゃない 「(不倫)だからなに?」フランス大統領たちの振り切ったスキャンダル 関連キーワード エッセイ中村綾花今だけ無料 シェア ツイート はてブ お気に入りに追加 フォロー