《情书》是由岩井俊二自编自导的纯爱电影,由中山美穗、丰川悦司、柏原崇等主演,于1995年3月25日首映。
该片改编自同名小说《情书》,讲述了一封原本出于哀思而寄往天国的情书,却大出意料收到同名同姓的回信,并且逐渐挖掘出一段深埋多年却始终沉静的纯真单恋的爱情故事。
主播:中村纪子
作品:岩井俊二『ラブレター』
BGM:麗美 - He Loves You So
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(1)
藤井樹が死んで二年が過ぎた。
そして三月三日の三回忌。雛祭のその日、神戸には珍しく雪が降った。高台にある共同墓地も雪の中に埋もれ、喪服の黒にまだらな白がまとわりついた。
博子は空を見上げた。色のない空からとめどなく降る白い雪は素直に美しかった。雪山で死んだ彼が最後に見た空もきっとこんな風だったのだろうか。
「あの子が振らせてるみたいね」
そう言ったのは樹の母の安代だった。本来なら博子の母になっている人だった。
焼香の順番が回ってきた。
墓前で手を合わせ、改めて彼と向き合った博子は妙に穏やかな気持ちでいる自分に我ながら驚いた。歳月というのはこういうことなのか。そう思うと博子はちょっと複雑な心境だった。
(薄情の女でごめんね)
博子の立てた線香は束の間薄い煙をくゆらせていたが、一粒の雪が先端に触れてその火を消した。それが彼の悪戯のように博子には見えた。
胸がつまった。
焼香が済むまでの間、雛祭にちなんで熱い甘酒が振舞われた。参列者たちも急に賑やかになり、湯呑で暖を取りながらそれぞれつまらない世間話に花を咲かせ始めた。そのほとんどが樹の親族である。そして樹について充分な記憶を持ち合わせていない連中でもあった。彼の墓を前にしていながら彼の話題は皆無に近かった。無口でどちらかと言えば取っ付きにくい彼の人となりを思えば無理も無い事なのだろう。彼らにすればその程度しか話題のない故人であった。
「わしは甘いのがだめなんや。辛いのはないんか?辛口の酒!」
「わしもそっちがええな」
男連中のわがままなリクエストに樹の父の精一が応え、安代を呼びつけた。
「安代!おまえアレ持って来いや。菊正なんかあったやろ」
「今?どうせ後で好きなだけ飲めるじゃない」
「いいから、いいから。供養、供養!」
不機嫌そうな顔をして安代は菊正を取りに走った。
こうして雪の中で早々と宴会が始まると、菊正一本では足りなくなり、次々に運ばれてくる一升瓶が雪の上に並んだ。
……
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