小说12卷最末尾的团子内心独白
涙が止まってくれてよかった。ほんとに急に流れたからびっくりした。
ちょっと油断した。うまくごまかせてよかった。すぐに隠れられてよかった。
すぐに行ってくれてよかった。すぐに戻ってこなくてよかった。あたしが泣いてしまったら、彼はここから動けないから。
だから涙が止まってくれてよかった。あたしはかわいそうな子になんてならないんだ。
だってそうしたら、また彼は助けてくれちゃうから。
あたしのヒーローだから。私の友達が困っていたり、悩んでたりしたら、彼はきっと助けるんだ。
私のヒーローだから。最初の最初から、彼は私のヒーローだったから。私はもう助けてもらったから。あたしのいつかはもう終わっちゃったから。
だからヒーローじゃなくていいから。ただそばにいて欲しかった。
ヒーローじゃないの知ってるから、ちゃんと傷つけて欲しかった。
行かないでって言えなかった。
なんで助けるのって聞けなかった。
もう優しくしないでって言いたくなかった。
彼女が考えていること、思っていることもちゃんとわかっていて、でも彼女みたいに諦めたり、譲ったり、拒否したりできなかった。
すごく簡単な事のはずなのに、私は何もできなかった。
全部彼女のせいにしてそうしなかった。
彼女が彼に依存したみたいに、私は彼女に依存したの。
全部押し付けてきたのは私の方だ。
だからこれでいいはずなのに。
今もずっと涙が止まらない、涙が止まらなければよかった。