トランプ米大統領は14日、中国IT企業の北京字節跳動科技(バイトダンス)に対し、同社が運営する動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業を90日以内に売却するよう命じた。安全保障上の懸念が背景にある。中国の反発は必至で、新型コロナウイルスの情報開示問題や香港問題などに続く対立激化の新たな火種になっている。
トランプ氏は米国事業を売却しなければ利用を禁止すると既に圧力をかけている。今月6日にはバイトダンスとの取引を45日後から禁止する大統領令を発出。売却命令で、中国のアプリ排除を進める強硬姿勢を改めて明確にした形だ。