朗读:柚子 宝子 枫雪
文本:枫雪
音频制作:木各
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人总会与许多人相遇,与恋慕那仅仅一次的接触的妖怪不同,相遇与分别都多得眼花缭乱。
人は、とても多くの人と出会う。たった一度の触れ合いに、胸をこがさえかしと違って、出会いも、別れも、ぬまぐるしく。
谢谢你,玲子,但是一旦得到爱,也付出了爱的话,就再也无法令人忘怀了。
ありがとう、玲子、けれど、一度愛されてしまえば、愛してしまえば、もう忘れることなど、できないんだよ。
你真是了不起。我因为寂寞而害怕向前走,甚至没想过要做些什么。所以或许因为这样,我忽略了各式各样的事物。
お前は偉いね、俺は寂しくても踏み出すのが怖くて何とかしようなんて思わなかった。だから、いっぱいいろんなものに気つけなかったのかもしれないな。
即使如此也没关系。因为即使没有我,那个人也已经能露出笑容了。
それでもかまわない、私がいなくでも、もうあの人は笑ってくれる。
是的,我也很喜欢哦。喜欢温柔,也喜欢温暖,喜欢寻找着曾经憧憬着的事物,并且用力生活的心情。
そうだね、僕も好きだよ。優しいのも、暖かいのも、引かれ合う何かを求めて、懸命に生きる心が、好きだよ。
你帮助了迷路的我,如果能实现,我想带你去看绚丽的山岚,去看秀丽的溪谷,这份心情,人类是怎么称呼的呢?
迷った私を助けてくれた。連れていきたい、叶うならば、美しき山を、美しき谷を、ともに見たいと思ってしまった。この気持ちを、人は何と呼ぶのだろうか。
过去没有注意到的事情,现在也能够理解,也因此背负了多余的事情,也遇到了危险的事情。然而,比在不知情中虚度光阴要好。
昔気づけなかったことに、今は気づけるようになってきた。そのことで、余計なことも背負いこむし、大変なめにもあうけれど、気づけないまますぎさりよりもずっといい。
妖怪与人类终究不同,可是,即使妖怪们在将来会从我的面前消失,邂逅之后所留下的记忆也绝对不会消失吧。所有的记忆都会永存于内心。
妖怪と人間は所詮別ものだ。でも、たとえいつの日か妖怪が目の前から姿を消しても出会った思い出は決して消えることはないだろう。それは決して、何一つ。
不断发生的邂逅与离别,那些沉重的秘密,当我想说出口时,便闪闪发光,让我一时无法开口。
繰り返してきた出会いと別れ、秘め事のようで重かったそれは、話そうとすると、キラキラとして、うまく言葉にならなかった。
看得见妖怪,曾经让我被人疏远,不过,我也因此有了如此多的邂逅,现在的我,真的这么觉得。我重要的朋友们,对现在的我来说,人与妖怪都是一样无可取代
見えることを疎ましく思ったこともあった。けれど、そのおかげでそんなにもたくさんの出会いをもらえたんだと、今は、素直にそう思え、大切な友人たち、今の俺にとって、人もあやかしも等しく、掛け替えのない。
曾经有过悲伤和痛苦的日子,而且今后,也许还会遇到悲伤和痛苦。尽管如此,我也不会忘记,这些宝贵的时光。
悲しい日も辛い日もあった、そして、これからも、そんな日はやってくるかもしれない。それでも、忘れられない、宝物の日々。
好笨的人啊。不,真正笨的是我们啊,即使知道总有一天会消逝,依然会一次又一次被他吸引。
あほうなお方だ。いや、あほうなのは我らか。いつか散ると分かっていても、性懲りもなく引いてしまったのだから。