次世代の情報技術の向かう先として重要視されている「量子コンピューター」ですが、量子ビットの脆弱性という問題を抱えているため、その特性を発揮するためには、超低雑音・極低温といった特殊な条件が求められています。
この問題へのアプローチとして、中国科学技術大学の研究チームは新技術を駆使し、固体スピンシステムに基づくプログラミング処理器を初めて室温下で実現させました。この成果はこのほど、量子分野に特化した国際科学ジャーナル『npjクァンタムインフォメーション』(npj Quantum Information)に掲載されました。
同研究チームはこの新型処理器で数種類の量子計算法に挑み、80%を上回る成功率を記録しました。今後、材料性能のレベルアップに伴って、計算の成功率も高まっていくことが期待されています。(翻訳 朱丹陽 梅田謙)
量子算法被认为是下一代信息技术的重要方向,但由于量子比特非常脆弱,通常只能在极低温等特殊条件下才能保持量子特性。近期,中国科学技术大学研发团队运用一系列新技术,首次在室温大气条件下实现了基于固态自旋体系的可编程量子处理器。国际学术期刊《npj量子信息》日前发表了该成果。
该研发团队在新研制出的这款可编程量子处理器上,成功运行了多种量子算法,成功率超过80%。预期未来通过提升量子处理器材料性能,可进一步提升算法成功率。