幸せぼけ

幸せぼけ

2017-06-18    03'18''

主播: 赤蜻蛉

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介绍:
爱是无法言说的存在 就好比 陪伴是最长情的告白 很多时候 我们彼此的存在 便是生命中最大的意义 「しあわせは手ごたえを伴ってやってくるが、しあわせぼけはさりげなく侵入する」
(「しあわせぼけ」幸田文より)

文:山下景子(著書『しあわせの言の葉』より)

物語なら、「みんなはしあわせになりました」でおしまい。でも、現実は、そこでは終わらないのです。

“有難いと思い、感謝し、ひたすら平安に落付いているうちに、勇気は失う、気力は減る、忍耐はあまくなる、からだは弱くなる、ものが億劫になる、と喪失ばかりである”

幸田文は、それを「しあわせぼけ」と呼んでいます。

文豪、幸田露伴の娘として生まれた彼女は、さぞ恵まれた家庭に育ったのかと思いきや、病気がちの家族の世話に明け暮れ、結婚すれば、離婚、倒産と、苦労の絶えない人生だったようです。それを苦難を乗り越えてきた彼女の言葉だけに、説得力がありますね。

不幸を克服するよりもしあわせを上手に扱う方が難しいと、彼女は言います。

先人たちは、不幸を克服することに懸命でした。その努力の上に、今の私たちのしあわせが成り立っているのです。

“ふしあわせをなんとかしのげたのなら、しあわせももっと上手に扱える筈である”

しあわせの扱い方については、まだまだ、勉強する余地がありそうですね。