芒種
本日は二十四節気の「芒種」です。
二十四節気は中国から伝わった、一年を太陽の動きに合わせて二十四の気に分けた暦です。日本においては今でも、立春、春分、夏至など、季節を表す言葉として用いられています。
二十四節気で夏を表す言葉は、夏の始まりの「立夏」、収穫期の早い作物が育ってくる「小満」、種まきの時期の「芒種」、「夏至」「小暑」「大暑」です。
「芒種」とは、「芒」を持つ植物の種をまく時期をいいます。「芒」とは、米や麦などのイネ科の植物の穂の先にあるトゲのような突起物のことです。田植えはこの頃から始まり天候は梅雨めいてきます。
二十四節気以外に、季節の移り変わりの目安となる日の総称として日本では、「節分」「八十八夜」「入梅」「土用」「彼岸」などの雑節という暦が生まれました。
先人は、気象の変化などを繊細に感じ取って、季節の移ろいを言葉に表してきたのです。
季節の言葉に親しみつつ、自然の恵みに感謝したいものです。