ぼくは雪だるま
アミちゃんが、パパとママと一緒に作ってくれた雪だるま
目はまん丸の茶色いボタン
鼻はちょっとシワシワのニンジン
口は赤い毛糸でニッコリ笑顔
手は木の枝で
オモチャのバケツを帽子にして、玄関(げんかん)の前に座ってるよ
昨夜(さくや)は何年に一度かの大雪(おおゆき)
アミちゃんにとっては、初めての銀世界(ぎんせかい)
アミちゃんは、嬉しそうにニコニコしながらぼくを作ってくれた
パパと一生懸命(いっしょけんめい)雪を集めて、まあるい形を作っていく
ママはおうちで、ぼくの顔になるボタンや毛糸(けいと)を見繕って(みつくろって)くれてる
ぼくが完成した時のアミちゃんや、パパとママのキラキラした笑顔は、きっと忘れられない素敵な宝物(たからもの)
一緒に写真を撮って、ぼくをギュッと抱きしめるアミちゃんの温かさはとけちゃうはずなのにとても心地よくて
雪だるまさんがとけちゃうよ、とママに言われると、アミちゃんは慌てて離れて、ちょこんとぼくの隣(となり)に座った
あとどれくらい一緒にいられるのかなぁ
空は青々としていて、とても良い天気
真っ赤なほっぺたで、ぼくのために雪でおにぎりを作っているアミちゃんは、とっても楽しそう
少し、風が出てきた
そろそろ中に入ろうとパパに言われて、アミちゃんは寂しそうにぼくにバイバイしておうちに入っていった
大好きなアミちゃん
やさしいアミちゃん
明日もまた会えたら、
一緒に遊ぼうね