【万葉恋歌-楓の章】03 遠回りの帰り道

【万葉恋歌-楓の章】03 遠回りの帰り道

2017-11-02    05'16''

主播: 満天星

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介绍:
トラック3 遠回りの帰り道 こいつを乗せて自電車で帰る時は、必ずこの土手にやって来る。この場所は俺たちが小さい頃よく遊んだ場所だ。 「今日も部活大変だったな。あっ、おい、寝てるのか?おーい、あっ、起きてたか。静だから寝てるのかと思った。全く、お前が遠回りして帰ろうって言ったからこうやって自転車漕いでやってるのにさ。」 犬の散歩をしている人、笑いあう親子、仲の良さそうなカップル、それぞれが幸せな時間を過ごしている。俺たちもその中にいる。 「おい、着いたぞ。ここでいいんだろ?そんな急がせるなよ、自転車停めたら直ぐに行くって。」 「はい、おまたせ。何、隣に座れって?はいはい、言われなくても座るよ。こっちは自転車漕いで疲れてるし。」 最近の部活、クラスの友だち、家族、どんな小さいなことでもキラキラと目を輝かせて話すお前を、俺はぼんやりと見つめていた。 「何?ちゃんと聞いてるよ。お前の話を真面目に聞いてたから、黙ってたんだって。」 「嘘じゃねぇよ、本当だって。そんなに話してよく話題なくならないなぁ~って思ってたんだよ。お前が話してる顔が面白いし、不思議と見飽きなんだよ。ほら、その顔、昔と全然変わらない。」 「えっ、次は俺の番。うん、俺がお前に話せるのって、昔のことぐらいしか思い出せない。えっ、例えば何って?う~ん、そう··だな。よくこの土手から家まで競争したこととか、後は小学校の入学式。お前に無理矢理手を引っ張られてさ。こうやって思い出すと、いつも俺の隣にはお前がいるな。」 「えっ、俺のことが放っておけない?バーカ、お前が思ってるほど俺はもうガキじゃないって。早く彼氏とかつくれば?俺と一緒にいると出会いなんかないぞ。まあ、俺には関係ないけどな。」 「よっ、もうこんな時間じゃん。夕飯出来てるだろうしそろそろ帰るか。そうだ、お前も家で食べて行く?」 「あはは~、何だよ?その目、お前本当食いしんぼうだな。じゃ、自転車のとこまで競争。お前が先に着いたら、好きなおかず一つやるよ。」 気がつくと太陽はとっくに沈んでいた。そして、また俺は自転車を漕ぎ出す。背中にくっつけられた温もりが心地いい。な、今お前どんな顔してる。 --- 前日も 昨日も今日も見つれども 明日さへ見まく 欲しき君かも --- 一昨日も昨日も今日も君に会った、だけど明日も君に会いたい。 「ほら、お前ん家着いたぞ。あ~、腹減った。さっきの勝負俺が勝ったんだから、お前が俺におかず一つくれよ」 「言い訳しでもダメ、勝負は勝負だろ。じゃな、着替えたら早く来いよ。」 Track 03 绕远的归途 骑自行车载她回家的时候,要去那个河堤。那里是我们从小就经常去嬉戏玩耍的秘密基地。 “啊,今天的社团活动也很累呢。嗯,喂,睡着了?喂喂,原来醒着啊。那么安静,还以为你睡着了。真是的。都是你说要绕远回家才特地骑车跑来这里的。” 遛狗散步的人们,开怀大笑的亲子,感情甜美的情侣,都沉浸在各自的幸福当中。我们也身在其中。 “喂,到了哟。停这里可以吧?着什么急嘛,都说停好自行车马上就过去的啦。 “哎,久等啦。什么?到你旁边坐?嗯嗯,你不说我也会坐。骑到这里累死了的说。” 最近的社团活动,班上的朋友,家人,无论是多小的事你也说得两眼放光津津有味。看着这样的你,我痴迷了。 “什么?我有好好在听啊。很认真的听你说话,才什么也不说的嘛。没骗你啦,真的。只是想着,你真能说啊,什么都能成为话题。你说话的样子很有趣,让我欲罢不能啊。看看,你这样子,跟以前一样完全没有变呢。 “诶?接下来该我说了。嗯,非要我跟你说,就只说说很久以前的往事了。诶?譬如说,什么呢?嗯~比如说,经常从这河堤比赛谁先到家,然后是小学的入学仪式,硬是被你拉着手之类的。这么一回想,我的身边一直都有你的陪伴呢…… “诶,无法对我置之不理?小傻~瓜,我可比你想的要成熟得多。我可不是小孩子了。你也早点交个男朋友吧,总跟我一起就没有恋爱机会了哦。嘛,反正和我也没什么关系。 “哟,都这个时间了啊。晚饭时间了哦,差不多该回去啦。对了,你也来我家吃吗?哈哈哈~什么嘛?那种眼神,你啊还真是馋嘴猫呢。那么,看谁先跑到自行车那里。你要是先到的话,给你做你喜欢的点心哦。” 当发觉的时候,太阳已经西沉。于是,我又踏着自行车出发。背上传来的你手心的温热,心情真好。呐,现在的你会是怎样的表情呢? 『前天、昨天、今天,皆曾得见,明日犹欲会君面。』 前天,昨天,今天都跟你见面,即便这样,明天依旧想要见你。 “好啦,你到家啦。啊~肚子饿死了。刚才的比赛我赢了,你要照约定做点心给我哦。找借口不管用的,比赛就是比赛。嘿,回见啦,换完衣服快点过来哦。”