トラック12 浴衣姿
インターハイ前日、陸上部全員で夏祭りの会場になっている神社に来ていた、
「さーてと、お参りも済んだし、何か食べようぜ。ん··まずは、たこ焼きにしようかな?」
その時、部員の一人が俺にこそこそと話しかけてきた。
「ん、マネージャーの浴衣姿が可愛い?ちょっと、お前!食ってる時に話しかけるなよ、俺にそんなこと報告するな、関係ないだろう。」
毎年、この夏祭りには二人で来ている。浴衣姿は見慣れているはずなのに、今年は何だか落ち着かなかった。可愛いな、さすが俺の幼馴染。なあ!あの野郎、すっげー馴れ馴れしくしてやがる。おい!そんな奴、相手にするな!誰にでも笑顔みせるなって。え、俺、大丈夫か?落ち着け、いいか?俺たちは周りから見たら、ただの幼馴染だろう。付き合ってるわけじゃないし。
「そうだ、俺は幼馴染、幼馴染、幼馴染、幼馴染········」
「うわぁ!びっくりした。急に後ろに立つなよ、びっくりするだろう。」
「え?明日がインターハイだから、緊張してるのかって?お前さ、俺が緊張とかするように見えるか?寧ろ、今から楽しみでわくわくしてる、いよいよこの日が来るのかって、ずっと俺の憧れだった場所に立てるんだって。俺は自分の足が動く限り、前に進める限り、走っていたいんだ。ふー、明日も天気いいといいな、雲ひとつ無い、綺麗な青空がいい。」
俺の顔を覗き込むお前と目が合った、優しそうな笑顔につられて、俺は思わず普段の自分なら考えられないことを言った、
「あのさ、浴衣似合ってる、可愛いよ。お、おい、そんな照れるなよ、でも、お前小さいころから本当に変わらないな。もうちょっと色っぽく成長したらどうだ?お··い、何するんだよ、えや···頬を抓るな。」
--- 青山の 嶺の白雲 朝に日に 恒に見れども めづらしわが君 ---
君は山にかかる白雲みたいに美しい、朝夕関係なく、何時だって君を見ていたい。
これから先もこんなやり取りをずっと続けていきたい、お前が笑うたび俺はどんどん好きになっていく。
Track 12 穿浴衣的样子
全国体育大会的前一天,田径部全员来到了作为夏祭会场的神社。
“接下来,参拜也参拜完了,去吃点什么吧。嗯~首先,去吃章鱼烧怎么样?”
就在那时候,社员中的一人悄悄对我说……
“嗯?社团经理穿浴衣的样子很可爱?哎?你!吃东西的时候不要说话。那种事没有必要向我报告,和我又没关系。”
每年,我们俩都会来参加这个夏祭活动。明明应该已经习惯了她穿浴衣的样子,但是今年不知道为什么,总是平静不下来。真是可爱啊!真不愧是我的青梅竹马!不要让谁都看到你的笑脸啊。哎?我,没事吧?平静下来,知道吗?在旁人看来,我们只不过是青梅竹马罢了。不可能是在交往的。
“就是这样。我是她的青梅竹马,青梅竹马,青梅竹马,青梅竹马……哇!吓死我了!不要突然站到我身后,会吓到人的好不好!
“哎?你说因为明天就是全国体育大会了,所以今天比较紧张?我说你啊,看得出来我有一丝丝的紧张吗?恰恰相反,从今天开始,是由于开心而兴奋得不得了,因为这一天终于要到来了,我一直期待着站到那个我已经憧憬了好久的地方。我要用尽全力的迈开我的步伐,用尽全力的前进,用尽全力的跑下去。嗯……明天要是个好天气那该多好啊;没有一片云彩,澄澈的蓝天,多好啊!”
和偷偷看我脸的你四目相对时,面对你温柔的笑容,我不由自主的说出了平时的自己根本想不到的话:
“那个……浴衣很适合你,很可爱!喂,喂,有那么不好意思么?但你从小时候到现在还真是一点儿都没变啊。你再长得性感一点怎么样?喂~喂,你要做什么?哎!!——不要抓我的脸啊!”
『青山岭,白云飘;朝里日里不厌见,吾君佼佼。』
你就像那游于山间的白云一样美丽。无论白昼还是黑夜,任何时间都想要见到你。
从今以后,想要将我们之间这种互动继续下去。在你每一次笑的瞬间,我也越来越喜欢你。