《ぼくは》 きみが巧く（うまく）歩けるように きみが大きく笑えるように きみが静かに眠れるように きみが気ままに暮せるように きみがきみのままで振舞えるように ぼくは生き続けようと思う 《化粧》 鏡の前で化粧を落とすきみ 昼間の賑わいを夢中で通り抜けて来た そんな疲れがきみの背中を　 余計小さく見せている この夜のために そうやって急いで来たんだって きみとぼく二人同時に考えている 少しばかり吸い過ぎの煙草（タバコ） きみにあげられる薬さって いったいなんだろう