1994年発売お坊さんが冬に聴きたい応援歌は中島みゆきさん「ファイト!」
ファイト! 戦う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト!冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ……
一般的によく知られているこの曲のサビの部分、「ファイト!」と呼びかけてくれる歌詞に明るい応援歌と捉えている人も多いようですが…
森原さん:この「ファイト!」っていう曲は、よく人を励ます歌として使われますけども、自分と戦ってる自分を励ます曲だっていう事に気がつきますね。
お坊さんの解釈では足並みをそろえるのがよしとされる現代社会の中で、その流れに逆らってでも、自分らしく生きろ!と警鐘を鳴らす歌に聞こえると言います。それでは、おなじみになっているサビ以外の歌詞にも注目して聴いてみてください。中島みゆきさん「ファイト!」
あたし中卒やからね
仕事をもらわれへんのやと書いた
女の子の手紙の文字は
とがりながらふるえている
ガキのくせにと頰を打たれ
少年たちの眼が年をとる
悔しさを握りしめすぎた
こぶしの中 爪が突き刺さる
私本当は目撃したんです
昨日電車の駅、階段で
転がり落ちた子供と
つきとばした女の薄笑い
私驚いてしまって
助けもせず 叫びもしなかった
ただ恐くて逃げました
私の敵は私です
ファイト!戦う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト!冷たい水の中を
震えながらのぼってゆけ
「ファイト!」仏教的にお坊さんの訳を入れれば、これは「喝」という禅に通じる… 目覚めよ! 本当の自分の姿に気付きなさい!
ああ 小魚たちの群れきらきらと
海の中の国境を越えてゆく
諦めという名の鎖を
身をよじってほどいてゆく
ファイト!戦う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト!冷たい水の中を
震えながらのぼってゆけ
ファイト!戦う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト!冷たい水の中を
震えながらのぼってゆけ
ファイト!
サビ:副歌