Vol.5八个人的正中_上_日中双语

Vol.5八个人的正中_上_日中双语

2016-06-02    06'40''

主播: 日语灵

764 10

介绍:
感谢收听,期待你对本期节目的评论留言哦~  むかしむかし、彦一(ひこいち)と言う、とてもかしこい子どもがいました。  ある日の事、お城から彦一のところへ、こんな知らせが届きました。 《若さまの誕生祝いをするから、庄屋(しょうや)と他に村の者を六人合わせた八人で城へ参れ。人数は、きっかり八人で来るように》  それを知った庄屋さんは、大喜びです。 「お城からお呼びがかかるとは、ありがたい事だ」  しかし彦一は、その手紙を見ながら考えました。 「八人きっかりと、念を押しているところがあやしいな。あの殿さまの事だ、また何か企んでいるに違いないぞ」  さて、お城へ行く日になりました。  彦一と庄屋さんは、村人の六人と一緒に言いつけ通りの八人でお城に向かいました。  庄屋さんと彦一以外の六人は、生れて初めて入るお城に緊張しています。 「お城では、どんなごちそうが出るんだろう?」 「おら、ごちそうの食べ方なんて、知らねえぞ」 「おらもだ。失礼があったら、どうしよう?」  すると、彦一が言いました。 「大丈夫。庄屋さんの真似をすればいいんだよ」 「そうか、それもそうだな」  そう言っている間に、八人はお城の大広間に通されました。  大広間では、すでに若さまのお誕生日を祝う会が始まっています。  正面の高いところから殿さま、奥さま、若さま、そして大勢の家来たちやお付きの人たちが並んでいます。  その前に進み出た庄屋さんが、深々と頭を下げてあいさつをしました。 「若さまのお誕生日、おめでとうございます」 「おう、参ったか。うむ、きっかり八人で来たな。わははは」  殿さまの笑い声からすると、やはり何かをたくらんでいる様子です。 「さあ、苦しゅうないぞ。遠慮なく、こっちへ参れ。若もその方が、喜ぶからな」  言われて彦一たちが前に進み出ると、殿さまはニヤリと笑いながら言いました。 「ああ、それから彦一に、注文をいたすぞ。  彦一は、並んだ八人のちょうど真ん中に座る様にいたせ。  よいな。