夏目:さんと 我を守りし者よ その名を示せ
玲子:うん 喧嘩しちゃたんだ
さんと: 怒ったのはみくりだけど
玲子: そのみくりって妖怪のこと あんた好きなのね
さんと:わし みくりが大好きだ でも みくりはわしのこと嫌いだって 二度と会いたくないって
玲子:あんた何か悪いことをした
さんと:うん
玲子:覚えないわけ?
さんと:じゃ みくりはあんたのこと何って言って怒ったの?
さんと:うん
玲子:なんとなくわかった気がするわ みくりが怒ったわけ
さんと:どうしよう 玲子
。。。
夏目:でも 約束を果たすことはできなかった きっと玲子さんに何か来られない事情が出来たんだ
ニヤンコ:行くつもりだな 相手はもう待ってないかも知れぬぞ
夏目:行って見ないと わからないだろう 俺は行く 玲子さんのやり残したことをやり解けたいんだ でも今日はもう日が暮れる 明日 学校が終わったら来るよ
さんと:明日
夏目:わかった やっぱり今から行こう
ニヤンコ:馬鹿め 安請け合いしょって 霧ヶ沼の辺りはバスなど通っておらんぞ 歩いたら どれほどかかると思ってるんだ 確実に日が暮れてしまうぞ 言っても無駄のようだな おい さんと お前 玲子が来ないなら 一人で行けばよいではないか 何故ただずっと待っておったのだ
さんと:ええと 約束してから
ニヤンコ:聞いた私が馬鹿だったよ
夏目:肌寒くなってきたな
ニヤンコ:山の風が流れ込んでいるような