代助は背中から水を被った様に顫えた。社会から逐い放たるべき二人の魂は、ただ二人対い合って、互を穴の明く程眺めていた。そうして、凡てに逆って、互を一所に持ち来たした力を互と怖れ戦いた。
代助像是背后被浇了凉水一般打了个寒战。本应被社会放逐的两个灵魂,只是面对面,彼此凝视着对方。然后,一起反抗一切,同时也互相惧怕两人一同产生的力量。
しばらくすると、三千代は急に物に襲われた様に、手を顔に当てて泣き出した。
不久,三千代像是突然受到冲击似的,捂着脸哭了起来。
代助は三千代の泣く様を見るに忍びなかった。肱を突いて額を五指の裏に隠した。二人はこの態度を崩さずに、恋愛の彫刻の如く、凝としていた。
代助不忍看到她哭泣的模样。撑起手肘,将额头藏在了五指后面。两人一直保持这种姿态,一动不动,宛如一座主题为爱情的雕塑。