103 村上/世界尽头与冷酷仙境3 地下世界

103 村上/世界尽头与冷酷仙境3 地下世界

2017-03-19    13'09''

主播: 千秋的布丁酱

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介绍:
冷酷仙境3 雨衣、夜鬼、分类运算 音乐:「奇跡の山」-岸部眞明 文本请见微信公衆号:「发酵室」 扉が閉まると私は完全な暗闇に包まれた。針の先ほどの光もない文字通りの完全な暗闇だった。何も見えない。顔の前に近づけた自分の手さえも見えないのだ。私は何かに打たれたようにしばらくその場に茫然と立ち尽くしていた。まるでビニール•ラップにくるまれて冷蔵庫に放り込まれそのままドアを閉められてしまった魚のような冷ややかな無力感が私を襲った。何の心構えもなしに突然完全な暗闇の中に放りこまれてしまうと、一瞬体じゅうの力が抜けて落ちてしまうのだ。彼女は扉を閉めるなら閉めると予告くらいはしてくれるべきだったのだ。 手探りで懐中電灯のスウィッチを押すと、懐かしい黄色いひかりが暗闇の中にまっすぐな一本の線となって走った。私はまずそれで足元を照らし、それからその周りの足場をゆっくりと確かめてみた。私の立っている場所は三メートル四方ほどの狭いコンクリートのステージで、その向こうはそこも見えない切り立った絶壁に成っていた。柵もなければ囲いもない。そういうことも彼女は前もって私に注意してくれるべきだったのだと私は幾分腹たたしく思った。 ステージの脇にしたに降りるためのアルミニウムの梯子が付いていた。私は懐中電灯のストラップを胸に斜めにかけ、ツルツルと滑るアルミニウムの梯子を一段一段確かめて行った。ビルの1室のクロゼートの奥がきり通しの絶壁になっていて、その底に川が流れているなんていう話は聞いたこともない。それも東京のど真ん中の話なのだ。考えれば考えるほど頭が痛むんだ。まず最初にあの不気味なエレベーター、次に声を出さずにしゃべる太った娘、それからこれだ。あるいは私はそのまま仕事を断って家に帰ってしまうべきなのかもしれなかった。危険が多すぎるし、何から何までが常軌を逸している。しかし私は諦めてそのまま暗闇の絶壁を下降した。一つにはそれは私の職業上のプライドのせいだし、もう一つはあのピンクのスーツを着た太った娘のせいだった。私には彼女のことがなぜか気になっていて、そのまま仕事を断って引き上げてしまう気にならなかったのだ。 二十段降りたところで人休みして息をつき、それからまた十八段降りるとそこは地面だった。私は梯子の下に立って懐中電灯で周りを用心深く照らしてみた。足の下は堅く平らな岩盤に成っており、その少し先を幅2メートルほどの川が流れていた。懐中電灯の光の中で川の表面が旗のようにぱたぱたと揺れながら流れているのが見えた。流れはかなり速そうだったが、川の深さや水の色まではわからなかった。わたしにわかったのは水が左から右へとながれていることだけだった。 私は足もとをしっかりと照らしながら岩盤づたいに川の上流へと向かった。時々体の近くを何かが徘徊しているような気配を感じてさっと光を当ててみたが、目につくものは何もなかった。川の両側のまっすぐに切り立った壁と水の流れが見えるだけだった。おそらく暗闇に囲まれているせいで神経が過敏になっているのだ。 五、六分歩くと天井がぐっと低くなったらしいことが水音の響き方でわかった。私は懐中電灯の光を頭上に当ててみたが、あまりにも闇が濃すぎて天井を認めることはできなかった。次に娘が注意してくれたように、両側の壁に脇道らしきものが見受けられるようになった。もっともそれは脇道というよりは岩の裂け目とでも表現すべきもので、その下の方からは水がチョロチョロと流れ出して細い水流となって川に注いでいた。私は試しにそんな裂け目の一つに寄って懐中電灯で中を照らしてみたが、何も見えなかった。入り口に比べて奥の方が意外に広々としているらしいことがわかっただけだった。中に入ってみたいというような気は毛ほども起きなかった。 私は懐中電灯をしっかりと右手に握りしめ、進化途上にある魚のような気分で暗闇の中を上流へと向かった。岩盤は水に濡れて滑りやすくなっていたので、一歩一歩注意しながら足を前に踏み出さねばならなかった。こんな真っ暗闇の中で足を滑らせて川にでも落ちるか、懐中電灯を壊すかでもしたらにっちもさっちもいかなくなってしまう。 关门之后,我完全置身于黑暗之中。这是地地道道的、不折不扣的黑暗,连针尖大的光亮也没有,一无所见。连自己贴进脸前的手也全然不见。我像遭受过巨大打击似的茫然伫立良久。一种虚脱感——犹如包在保鲜纸里被投进电冰箱后马上给人关门封死的鱼一样冷冰冰的虚脱感袭上全身。任何人在毫无精神准备的情况下突然被抛入厚重的黑暗,都会即刻感到浑身瘫软。她本应该在关门前告知一声才是。   我摩挲着按下手电筒开关,一道温馨的黄色光柱笔直向黑暗冲去。我先用来照了照脚下,继而慢慢确认了周围场地。我站立的位置为三米见方的混凝土台面。再往前便是深不见底的悬崖峭壁,既无栅栏又无围墙。我不由生出几分气忿:这点她本应事先提醒我才是道理。   台的旁边立着一架铝合金梯子,供人攀援而下。我把手电筒的带子斜挎在胸前,小心翼翼地顺着滑溜溜的铝梯一格一格往下移步。越往下去水流声越是清晰。大楼一室的壁橱里侧居然是悬崖峭壁,且下端有河水流淌,这种事我还闻所未闻。更何况发生在东京城的市中心!越想越觉得头疼。一开始是那令人心悸的电梯,接着是说话不出声的胖女郎,现在又落到这步田地。或许我应该就此辞掉工作赶紧掉头回家。一来险象环生,二来一切都出格离谱。但我还是忍气吞声,爬下漆黑的绝壁。我这样做有我职业性自尊心方面的原因,同时也是由于考虑到身穿粉红色西服套裙的胖女郎之故。我对她总有点念念不忘,不想就此一走了之。   下至第二十格,我稍事休息,喘口气。之后又下了十八格,落到地面。我站在梯下用手电筒仔仔细细照了照四周。脚下已是坚固而平坦的石岩,河水在前面约两米的地方流着。在手电筒光的探照之下,河水的表面如旗帜一般,一面猎猎作响地飘舞一面向前流去。流速似乎很快,看不出水的深度和颜色,看得出的只是水的流向——由左向右。   我一边小心照亮脚下,一边贴着巨石朝上流前进。我不时觉得有什么东西在自己身体四周绕来绕去。而用手电一照,却什么都没发现。目力所及,只有河两旁陡峭的岩壁和汩汩的水流。大概是周围的黑暗弄得神经过敏使然。   走了五六分钟,从水声听来洞顶已陡然变低。我把手电筒往头顶晃了晃,由于黑暗过于浓重,无法看清。再往前去,正如女郎提醒过的那样,两侧峭壁出现了岔路样的迹象。不过准确说来,与其说是岔路,莫如说是岩缝更合适。其下端不断有水探头探脑地冒出,汇成涓涓细流注入河去。我试着走近一条岩缝,用手电照了照,竟什么也没看到。只知道较之入口,里边似乎意外地宽敞。但想深入看个究竟的心绪却是半点也没有的。   我把手电筒死死攥在右手,以一条正处于进化过程中的鱼那样的心情往上流行进。巨石湿漉漉的,很容易滑倒,我沉住气,一步步向前踏去。万一在这暗中失足落下河去或碰坏手电筒,势必坐以待毙。