104 村上/世界尽头与冷酷仙境4 图书馆

104 村上/世界尽头与冷酷仙境4 图书馆

2017-05-15    12'00''

主播: 千秋的布丁酱

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介绍:
世界尽头与冷酷仙境 世界尽头4 图书馆 音乐:「少年の夢」-岸部眞明 文本请见微信公衆号:「发酵室」 北の広場を幾重にも取り囲むように、石造りや煉瓦造りの建物が扇状に広がっていた。建物の一つ一つには際立った特徴はなく、なんの装飾も表示もなく、すべての扉はピタリと閉ざされて、出入りする人の姿もなかった。それは郵便を失った郵便局か、鉱夫を失った鉱山会社か、死体を失った葬儀場のようなものかもしれなかった。しかししんと静まりかえったそれらの建物には打ち捨てられたという印象は不思議になかった。僕はそんな町並みを通り抜けるたびに、周りの建物の中で僕の知ることのない人々がそっと息を殺して、僕の知ることのない作業を続けているような気がしたものだった。 図書館もそんなひっそりとした町並みの一廓にあった。図書館と言っても別に他と変わったところがあるわけではなく、ごくありきたりの石造りの建物である。それが図書館であることを示す表示や外見的特徴は何もない。陰気な色合いに変色した古い石壁や狭いひさし、あるいは鉄格子のはまった窓やがっしりとした木の扉は、穀物倉庫と言われても通りそうだった。もし門番が図書館を紙に書いてくれなかったら、僕はそれを図書館と認識することはおそらく永久になかっただろう。 「あんたには落ち着き次第まず図書館に行ってもらうことになる」と門番は街についた最初の日に僕に言った。「そこには女の子が一人で番をしているから、その子に街から古い夢を読むように言われてきたっていうんだ。」 「門番がこの街に一人しかいないように、夢読みもひとりしかいない。なぜなら夢読みには夢読みの資格がいるからだ。俺は今からその資格をあんたに与えねばならん」 門番がそう言うと食器棚から白い平皿を出してテーブルの上に置き、そこに油を入れた。そしてマッチを擦って火をつけた。次に彼は刃物を並べた棚からバターナイフのような扁平な形をした奇妙なナイフをとって、その刃物を日で十分焼いた。そして火を吹き消し、ナイフを冷ました。 「これは記しをつけるだけなんだ」と門番は言った。「だから少しも痛くないし、怯える必要もない。あっという間に終わっちまうよ。」 彼は僕の右目のまぶたを指で押し開き、ナイフの先を僕の眼球に付き刺した。しかしそれは、門番が言ったように痛くはなかったし、不思議に怖くもなかった。ナイフはまるでゼリーに突きささるように僕の眼球に柔らかく音もなく食い込んだ。次に彼は僕の左の眼球に対しても同じことをした。 「夢読みが終了すれば、その傷も自然に消えちまうよ」と門番はさらやナイフを片付けながら言った。「その傷がつまりは夢読みのしるしってわけだな。しかしあんたはその記しをつけている間は光に気をつけねばならん。いいかい、その目で日の光を見ることはできないんだ。その目で日の光を見ると、あんたはそれなりの報いを受けることになる。だからあんたが外を出歩けるのは夜か曇った昼間だけってことになるな。晴れた日には部屋をできるだけ暗くして、その中にじっとこもってるんだ」 そして門番は僕に黒いガラスの入った眼鏡をくれて、眠るときのほかはいつもこれをかけているようにといった。そのようにして僕は日の光を失ったのだ。 北广场周围,石建筑和砖瓦建筑众星捧月一般呈扇面状辐射开去。每座建筑都没有明显的特征,更谈不上装饰和招牌,所有的门都关得严严实实,见不到有人出入。不妨说好像是失去邮件的邮局,或失去矿工的矿山,或失去死尸的火葬场。然面如此寂无声息的这些建筑居然没给人以废弃的印象,每次从这样的街道通过,都觉得似乎有陌生人在四周建筑中屏息敛气地继续一种我所不知晓的作业。   图书馆也位于如此寂静的街道的一角。说是图书馆,其实只是极为平庸的石砌建筑,与其他建筑并无区别,看不出任何足以说明此乃图书馆的外部特征。颜色变得死气沉沉的古旧石墙、狭窄的檐廊、嵌铁棍的窗口、牢不可破的木门一说是粮食仓库都有人相信。假如看门人不把详细路线标在纸上,我恐怕永远也不会认出它是图书馆。   等你安稳下来,就得请你到图书馆去,”来到这镇子的第一天看门人便对我说道,“那里有个女孩值班。镇上已安排你阅读镇上古老的梦” “从今往后你将被称为“读梦人’。你已经没有名字,读梦人”就是你的名字,正如我是“看门人一样。懂吗?   这镇上看门人只我自己,同样,读梦人也惟你一个,因为读梦要有读梦的资格。我现在要给你这个资格。”   说着,看门人从餐橱里拿出一枚白色小碟放在桌上,倒了点油进去,划根火柴点燃。随后从摆着一排刀具的木板格里拿起   把类似黄油刀的形状扁平的怪刀,在火苗上把刀刃烧热。最后吹灭火,使刀冷却   只是做个标记。”看门人说,“一点也不痛的,用不着害怕,转眼就完   他用手指翻开我右眼的眼皮,将刀尖朝眼球刺去。的确如其所说,并无痛感,也不觉得心慌,不可思议。刀尖就像刺人果冻   般软软地扎进我的眼球,一点声音也没有。接下去对我左眼也做了同样手术   读完了梦,伤痕自然消失。”看门人边收拾碟子小刀边说,“这伤痕就算是你读梦的标记。不过这期间你必须当心光线,记住:不能用眼睛看阳光!否则必然受到相应的惩罚。所以你只能在夜间或阴天的白昼外出。晴天要尽可能把房间弄暗,老老实实待在里边。说罢,看门人给我一副黑色眼镜,嘱咐我除了睡觉时间都要戴着别摘。我便是这样地失去了阳光。