106 村上/世界尽头与冷酷仙境6 心不是使用的

106 村上/世界尽头与冷酷仙境6 心不是使用的

2017-05-24    09'00''

主播: 千秋的布丁酱

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介绍:
世界尽头与冷酷仙境 冷酷仙境6 影子——心不是使用的 音乐:「November」-岸部眞明 文本请见:公主号「发酵室」 夢読みは彼女が口で説明してくれたほど楽な作業ではなかった。光の筋はあまりにも細かく、どれだけ神経を指先に集中させてもその迷路のような混乱をうまくたどっていくことはできなかった。それでも僕は古い夢の存在を指先にはっきりと感じ取ることができた。それはざわめきのようでもあり、とりとめもなく流れていく映像の羅列のようでもあった。しかし、僕の指はそれをまだ明確なメッセージとして把握することはできなかった。それが確かに存在しているということを感じ取るだけだ。 僕がやっと二つ分の夢を読み終えた時、時刻はすでに10時を回っていた。僕はもう夢を解き放ってしまった頭骨を彼女に返し、メガネを外して鈍くなってしまった眼球をゆっくりと指でほぐした。 「疲れたでしょう?」と彼女が僕に訊ねる。 「少しね」と僕は答えた。 「疲れを心の中に入れちゃダメよ」と彼女は言った。「いつもおかあさんが言っていたわ。疲れは体を支配するかもしれないけれど、心は自分のものにしておきなさいってね」 「その通りだ」と僕は言った。 「でも本当のことを言うと、私には心がどういうものなのかがよくわからないの。それが正確に何を意味し、どんな風に使えばいいかということがね。ただことばとして覚えているだけよ」 「心は使うものじゃないよ」と僕は言った。「心というものはただそこにあるものなんだ。風と同じさ。君はその動きを感じるだけでいいんだよ。」 「あなたは他の土地からここにやってきたの?」と彼女はふと思い出したように僕に尋ねた。 「そうだよ」と僕は言った。 「そこはどんな土地だったのかしら?」 「僕に思い出せることは二つしかない」と僕は言った。「僕の住んでいた街は壁に囲まれてはいなかったし、我々はみんな影を引きずって歩いていた」 そう、我々は影を引きずって歩いていた。この街にやってきた時、僕は門番に自分の影を預けなければならなかった。 門番は僕を門のそばにある空き地に立たせた。午後三時の太陽が僕の影をしっかりと地面に捉えていた。 「じっとしてるんだ」と門番は僕に言った。そしてポケットからナイフを取り出して鋭い刃先を影と地面の隙間にもぐりこませ、しばらく左右に振ってなじませてから、影を要領よく地面からむしり取った。 影は抵抗するかのように本の少しだけ身を震わせたが、結局地面から引き剥がされて力をなくし、ベンチにしゃがみこんだ。体から引き離された影は思ったよりずっとみすぼらしく、疲れきっているように思えた。 读梦并不像女孩嘴上说的那么轻松自在。那光线实在过于细弱,且如迷宫一样素乱,不管怎样往指尖集中精力都无法顺利触摸下去。但我还是能在指尖清楚地感觉出古梦的存在,它犹如向前涌动的图形序列。可是我无法将其作为明确的形象加以把握,只不过感觉到它的确存在而已。 当我好歹读罢两个梦时,时间已过了十点。我把释放出古梦的头骨还给女孩,摘下眼镜,用手指慢慢揉了揉早已滞涩的眼球。 “累吧?”女孩问。 “有点儿。”我回答。 “不能把疲劳装在心里。”她说,“我妈妈总是这样告诉我她说身体或许对疲劳奈何不得,但要使心解脱出来。” “完全正确”。 “不过说实话,我还不大懂得心是怎么一回事。不知道它的准确含义,不明白该如何使用,仅仅记住这个字眼罢了。 “心不是使用的。”我说,“心只是存在于那里,同风一样,你只要感觉出它的律动即可。 “你是从别处来这里的?”女孩忽然想起似的问是怎样一个地方呢?” “想得起来的只有两件。”我说,“一是那里没有围墙,二是我们都是拖着影子走路的。” 不错,我们是拖着影子走路的,而我来到这里时,却不得不把自己的影子交给看门人保管。 看门人叫我站在门旁空地上。下午三时的太阳将我的身影清清楚楚地印在地面, “老实别动!”说着,看门人从衣袋里掏出小刀,将锋利的 刀尖插进影子与地面间的空隙,忽左忽右地划动了一会,便把身影利利索索地从地面上割去了。 影子抵抗似的略微颤抖了几下,但由于已同地面分离,最后还是没了气力,瘫软地坐在凳子上。离开身体的影子看上去要比预想的寒伧得多,一副疲惫不堪的样子。