NO.29 [朗读] 光生写给结夏的信 —— 最完美的离婚

NO.29 [朗读] 光生写给结夏的信 —— 最完美的离婚

2020-04-14    08'57''

主播: 元柒柒柒

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介绍:
没看过电视剧。只知道这封信很有名。 今天仔细看了片段,差点哭出来(真的... 感觉这样日常却真实动人的信,编剧是怎么写出来的呀。 人的共情真的是很奇妙的一种感觉 最近真的没有时间呀。但好想好一看这个剧啊。 下次有时间再录一个结夏写给光生的信吧。 星野結夏樣 暦の上に春は立ちながら、厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしですか?風邪など引いていませんか?霜焼けなどしていませんか? 突然の手紙ごめんなさい。まだまだ寒く長い夜のついでに、目を通していただければ幸いです。 まず、我が家に暮らして三年目を迎える二匹の猫に関してお知らせします。彼らはなぜか、最近テレビをよく見ます。株価のニュースを見ながら話をしています。彼らの人生に株価が何か作用することがあるのでしょうか。 金魚カフェでは、姉の体調もあって、最近継男(つぐお)さんがラテアートを描いてます。その絵の作風が常軌を逸しており、女性客が悲鳴を上げて帰ることしばしばです。 上原さんに紹介されて、先日ついに河合さんと対面しました。驚きです、河合さんはまるでギリシャ彫刻のような二枚目だったのです。握手の手を差し伸べ「や一、初めまして」とおっしゃっていました。友達になれるかどうかはちょっと分かりません。 目黒川を行き交う人々は桜の木を見上げて、開花の時期を待ちわびながら、すでに花見の約束を取り交わしています。また、あの賑やかな季節が訪れるのですね。 昨日、君の夢を見ました。君がたくさんの風船を抱えてくる夢でした。君は無数の風船を僕と自分の体に結びつけました。僕と君は風船に軽く体を持ち上げられて、空を飛びました。目黒川を見下ろすと、マチルダとはっさくが見上げてるのが見えました。上原さんたちが赤ん坊を抱いて、手を振っていました。僕は風に流されて飛んでいくしかない、自分の非力さが、少し悲しかったです。 川沿いの道を今日も歩きます。不思議と一人になった気がしません。まだまだ僕は毎日を君の記憶と共に暮らしています。君がよくお風呂場で歌っていた歌、「静かに、静かに、手をとり、手をとり」、そん風に始まる歌、そんな光景。 深夜二人でDVDを借りに出掛けた時のこと、月が随分と大きなことに気がついた僕と君は、そもそもなぜ出掛けたのかさえ忘れて、夜中の散歩をしました。旧山手通りで焼き芋を買って、半分に割ったら、大きさがまるで違って、じゃんけんして、食べて、笑って、手を繋いで、僕が結婚を口にしたら、君は焼き芋をいっぱい頬ばった口で、声にならない返事をしました。そんな始まり、そんな光景。 君と結婚して知ったことがあります。洗面台に並んだ歯ブラシ、ベットの中でぶつかる足、いつの間にか消えてる冷蔵庫のプリン、階段を先に下りること、階段を後から上がること。恋がいつしか日常に変わること、日常が喜びに変わること。間違えて履いて出掛けた女物の靴下、メールで頼まれる番組録画。背中をかくこと、怖い夢を見たら寄り添うこと。もう1人の父親、もう1人の母親、もうーつのふるさと。ふるさとから届くみかん箱の中の白菜。日常が奏でる音楽、日常を伝え合うことの物語。ここにはまだそれが転がっています。部屋の隅に、電球の裏に、カーテンの隙間にくっついたまま、僕は今も、毎日のように、過去から訪れる君の愛情を受け取っています。 川沿いの道を今日も歩きます。一人ずつ二人で生きていたこと。僕の中に住んでいる君、君の中に迷い込んだ僕。不思議と一人になった気がしません。いつかまた、そう思うことの愚かさを思いながら、それでも思います。夜中の散歩をして、じゃんけんして、食べて、笑って、手を繋いで、焼き芋を頬ばりながらまた同じことを話すんです。 僕たち、一緒にいると楽しいよね? 一緒に年を取りませんか? 結婚してくれませんか? 2014年2月8日、目黒川沿いの古いマンションで二匹の猫と共に、春の訪れを待っています。