◆著者プロフィール
正田圭(まさだ・けい)さん、1986年生まれ。
15歳で起業。インターネット事業を売却後、未公開株同士のM&Aサービスを展開。
事業再生の計画策定や金融機関との交渉、企業価値評価業務に従事。
現在は、自身が代表を務めるティガラグループにて、ストラクチャードファイナンスや企業グループ内の再編サービスを提供。その他、複数の企業の社外取締役やアドバイザリーを務め、出資も行っています。
こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。
15歳で起業した、というのはすごい経歴に聞こえますよね!
本書は、正田さんが過去15年間のビジネス人生を振り返ったものです。
要所要所で昔の自分に教えるつもりで、今の正田さんの考えがコラムとして散りばめられていますが、基本的には自伝として読むことができる本といえるでしょう。
15歳の時に、株取引からビジネスの世界に足を踏み入れた正田さんですが、特別才能があったとか、頭が抜群に良かったとか、良家に生まれた、というわけではなかったと言います。
ただ、私立の中高一貫校に入学していますので、平均よりは勉強のできる子供だったと言えるでしょう。しかし、本人いわく、その中では成績は下から数える方が早かったそうです。
そして、この学校には、家がお金持ちの同級生が多く、正田さんはそこに最初のコンプレックスを感じたといいます。
15歳の時に感じた「お金持ちになりたい!」という思い、ここを出発点として、まずは株取引を始め、その後、FX、アフィリエイト、SEOサービス事業、ホームページ制作事業とステップを進めていき、現在のM&Aサービス、事業再生サービスへとキャリアを進めてきたのだそうです。
10代で1億円、20代で10億円の資産を築きつつも、途中でカジノに嵌ったり、詐欺師に騙されたりと、若さゆえの失敗も数多く経験してきた正田さん。
本書を読んでいると、「行動力」と「決断力」は人並み外れて持ち合わせていたのですが、歳相応の大胆さ・経験不足ゆえに苦労した一面も垣間見え、普通の中高生が普通ではないキャリアを歩んできた様子が窺えます。
そんな15歳で起業した青年実業家が、30歳になる今年、15年間のキャリアを振り返り、僕達に教えてくれる一冊です。
さて、今回もインタビューの音声をお聴きいただきたいのですが、
インタビュアーはなんと公認会計士であり、ベストセラー作家の山田真哉先生に担当していただきました。
ぜひ、本編をお聴きください。