私はこの裁判で、多くのことを学びました。
正義とは、何でしょうか。
法とは、何でしょうか。
この世界に、正義などない。勝った者が正義だと言う人がいます。
私もそうかもしれないと思った時期もありました。
でも、今は、確信を持って言えます。
われわれ人間には、正義を愛し、求める心があると。
裁判は勝ち負けのゲームでも、金儲けのギャンブルでもありません。
傷つけ合う場でもないはずです。
きっとどこかにある正義と真実を見つけ、みんなが幸せになれる道を探す場なのでわないでしょうか。
正しい人が報われ、幸せになれる社会。
そんなのは、夢物語。
現実は非情だ。
確かにそうかもしれません。
だけど、人は夢を見るから、生きられるんです。
理想を叶えようとするから、私たちはこの諦めに満ちた現実を生きていけるんです。
私は理想が現実を覆せると信じています。必ず。
以上です。