第十一回
申込書をお出しになってください
申込書をお出ししてください
「お~になる」と「お~する」は、ともに敬語です。しかし、使い方を誤ると効果は正反対になるので注意しましょう。「お~になる」は尊敬語であり、「お~する」は謙譲語だからです。
「お出しになってください」を「お出ししてください」とするミスは、“お~する症候群”に浸された言い方にほかなりません。相手に謙譲語を付けています。逆に、「お~する」の形を「お~になる」に誤るミスは少ないようです。
「お~くださる」の形を用いて。「お出してください」でも良いでしょう。敬語では、形の理解が大切とわかります。
○お出しになってください
×お出ししてください
○お出しください