「ツレがうつになりまして」
丈夫得了抑郁症
◆ ◆ ◆
【关于・抑郁症】
えーっ、皆さん、あの…初めまして。ツレです。
高崎幹男と申します。今日は、え…どうぞよろしくお願いいたします。
え…うつ病は、本当に辛い病気です。
僕は、それを乗り切るための秘訣として、「あとで」という、「あ」、「と」、「で」というモットーを考えました。
「あとで」の「あ」は何かというと、「焦らない、焦らせない」、ということです。
「あとで」の「と」は何かというと、「特別扱いをしない」。
で、えーっ、で…え…で…で、「で」は何かというと、「できることと、できないことを、見分けよう」ということです。
正直言って、え…僕は、その…自分が病気になったことを、それに自分の病気のことを、恥ずかしいと、思っていた時期もたくさんありました。
それを変えてくれたのが、え…そこに座っている妻です。
彼女はずっと僕に、病気になったことは恥ずかしいことでも、何でもないと、言い続けてくれました。
この病気が僕に教えてくれたことというのは、ホントに、ホントにたくさんあるのですが、そん中の1つが、人は、誰でも、どんな時でも、自分の生きている姿を、誇りに、思うことができる、ということなんじゃないかと、僕は思っております。
病気で苦しんでいる人も、え…それを支えている周りの人たちも、今のその人たちが生きている姿、そのこと自体が、すごく、誇りに思うことができるんじゃないかと、そういうふうに思ってます。
この本の中に、僕の情けない姿とか、恥ずかしい姿とか、そいうものがたくさん描かれています。
けれど、僕は、そういう姿の一つ一つを、恥ずかしいとか、情けないとか、え…思ってしまった自分も含めて、ちょっと誇らしく思ってます。
僕は、完治したわけではありません。これからも、この厄介な病気と上手に付き合っていくつもりでいます。
そして、たぶん、そうすることが、本当の自分に出会うための、一番いい方法なんじゃないだろうかと、え…今は、そういうふうに考えています。
今日はあの…本当にありがとうございました。
【映画「ツレがうつになりまして」より】