【万葉恋歌-楓の章】16 叶えたい夢

【万葉恋歌-楓の章】16 叶えたい夢

2017-11-02    03'34''

主播: 満天星

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介绍:
トラック16 叶えたい夢 部活を引退してから時間の流れが速い、気が付けば冬になっていた。屋上は特に風が冷たい気がする。でも、ここからなら校庭が一望できる。 「あ、やっと来た、遅っせーよお前。なら、屋上に呼び出すな?はあ、ごめんごめん。だってさ、クラスだと周りの奴らが煩くて、ゆっくり話できないし。うるせーな、分かったよ。え、ほら、ジャケット貸してやるから、着とけ。あったかいか、なら良かった。ん、で、今度は俺がさみーっ、な、ちょっとだけ手を貸せよ。は、お前の手すっげーあったかい。授業中さ、早く昼休みにならねーかなって思ってた、言っとくけど腹が減ってたからじゃないぞ、お前と早く話したかったから、なんだからな。」 --- 相見ては 千歳や去ぬる 否をかも われや然思ふ 君待ちかてに --- 前に会ってから、千年は経った気がしていた。また君に会える日が待ち切れなくて。 「あのさ、大切な話があるんだ、聞いてくれるか?俺、推薦決まったんだ。ずっと行きたかった体育大学、やっぱ陸上続けたくて。ん、ありがとうな、お前に喜ばれるとすっげー嬉しい。それで、この町を出て一人暮らしをしようかと思うんだ。言うの遅くなってごめんな、俺も結構悩んだ。でも、俺はこれからも陸上を続けたい、お前ならこの気持ちを分かってくれるよな?あ、でも、夏休みとかお正月にはちゃんと帰ってくる、お前も俺のところに遊びこいよ。な、それに、まだ時間があるから、お前が行きたい所、全部行こうぜ。あ、そうだな、まずは来週の日曜日とか空いているか、水族館、遊園地、それとも動物園。だから、そんな寂しそうな顔するなよ、決心が鈍るじゃねーか。寂しい思いさせてごめん、俺も本当お前と離れたくないよ、ずっと側にいてやりたい。でも、俺には夢があるんだ、ここで諦めたくないんだ。その代わり約束する、大学を卒業して一人前の男になった時、俺は必ずお前を迎えにくる、だからその日が来るまで待ってて欲しいんだ。 Track 16 想要实现的梦想 从社团退出之后,时间过得好快,当发觉过来的时候都已是冬天了。楼顶的风好像特别冷。但是,从这里能看到整个校园。 “啊,终于来了,好慢啊你!要是这样的话,就别叫你到屋顶来?哈,抱歉抱歉!但要在教室的话,周围的那些家伙很烦的,都不能好好说话了,很吵啊,知道的吧。 “来,我把外套借给你。穿上吧。暖和了吗?那就好。嗯忒,这次换我很冷了。吶,把手借给我好吗?哈~你的手可真是好温暖啊。上课的时候就一直在想,赶快到中午休息时间就好了。告诉你哦,我可不是因为肚子饿了,而是因为想早点和你说话。就是这样。” 『相逢后,莫非已千年;我知非如斯,等君不胜烦。』 和上次相见,恍如相隔千年。一直等待着和你再见面的一天。 “那什么,我有很重要的事情要和你说,听一下好吗?我得到推荐资格了,一直就想去的那所体育大学。果然,我还是想继续跑步……嗯,谢谢,你能接受的话,我真的是很开心。这样的话,我就要离开这座城市开始独自生活了。这么晚才说很抱歉,我也是非常苦恼。但是,今后我都想继续跑下去,如果是你的话,应该能明白吧?啊,但是,像是暑假和新年的时候我一定会回来的,你也要到我那边去玩啊。吶,还有,现在还有时间,你想要去的地方,我们全部都去吧。啊,对了,首先要把下周日空出来,水族馆,游乐园,还有动物园……所以我说嘛,不要露出那么落寞的表情,这样的话,我好不容易下定的决心又会动摇了。 “让你觉得寂寞很抱歉。我真的不想离开你,也想一直待在你身边,但是,我有我的梦想啊,我不想在这里放弃。为此我们约定好吧,等我大学毕业了成为了可以独当一面的男人的时候,我肯定会回来找你的!所以请一直等着我,直到那一天的来临。”