【日语共读】连载《我是猫》66

【日语共读】连载《我是猫》66

2018-05-28    03'53''

主播: 日语主播

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介绍:
「書物は商買道具で仕方もござんすまいが、よっぽど偏屈へんくつでしてねえ」迷亭はまた別途の方面から来たなと思って「偏屈は少々偏屈ですね、学問をするものはどうせあんなですよ」と調子を合わせるような弁護をするような不即不離の妙答をする。「せんだってなどは学校から帰ってすぐわきへ出るのに着物を着換えるのが面倒だものですから、あなた外套がいとうも脱がないで、机へ腰を掛けて御飯を食べるのです。御膳おぜんを火燵櫓こたつやぐらの上へ乗せまして――私は御櫃おはちを抱かかえて坐っておりましたがおかしくって……」 女主人说:“书籍本是谋生的工具,怕是少不得的。不过,他也太犟啦。”   迷亭心想:女主人竟从另一条路冲杀过来了,便不即不离地绝妙回答:   “犟倒是犟一点儿。做学问的人毕竟都是那个样子嘛。”这既像为嫂夫人帮腔,又像为苦沙弥开脱。   “前些天从学校回来,说是立刻还要出门,换衣服太麻烦。我的好兄弟!他连外套也不脱,坐在饭桌旁就吃饭。他把饭菜放在火炉架上,我捧着个饭盆坐在一旁,看他那副可笑的样子……” 「何だかハイカラの首実検のようですな。しかしそんなところが苦沙弥君の苦沙弥君たるところで――とにかく月並つきなみでない」と切せつない褒ほめ方をする。「月並か月並でないか女には分りませんが、なんぼ何でも、あまり乱暴ですわ」「しかし月並より好いですよ」と無暗に加勢すると細君は不満な様子で「一体、月並月並と皆さんが、よくおっしゃいますが、どんなのが月並なんです」と開き直って月並の定義を質問する、「月並ですか、月並と云うと――さようちと説明しにくいのですが……」「そんな曖昧あいまいなものなら月並だって好さそうなものじゃありませんか」と細君は女人にょにん一流の論理法で詰め寄せる。   “很有点新式‘验明首级’①的味道呢!不过,那正是苦沙弥兄独有的特色呀……总而言之,他并非‘俗调’。”②迷亭恭维得令人作呕。   “俗调不俗调的,女人可不懂。不过,再怎么说,他也太胡来了。”   “可,总比俗调好哟。”   迷亭的过分偏袒,使女主人话锋一转,以不满的口吻问起俗调的定义:   “人们常说俗调俗调的,可什么叫俗调啊?”   “俗调么,就是……是啊,不大好说……”   “既然那么模糊不清,就算是俗调,也没什么不好吧?”她以女人特有的逻辑步步逼近。 「曖昧じゃありませんよ、ちゃんと分っています、ただ説明しにくいだけの事でさあ」「何でも自分の嫌いな事を月並と云うんでしょう」と細君は我われ知らず穿うがった事を云う。迷亭もこうなると何とか月並の処置を付けなければならぬ仕儀となる。「奥さん、月並と云うのはね、まず年は二八か二九からぬと言わず語らず物思いの間あいだに寝転んでいて、この日や天気晴朗とくると必ず一瓢を携えて墨堤に遊ぶ連中れんじゅうを云うんです」「そんな連中があるでしょうか」と細君は分らんものだから好いい加減な挨拶をする。「何だかごたごたして私には分りませんわ」とついに我がを折る。「それじゃ馬琴ばきんの胴へメジョオ・ペンデニスの首をつけて一二年欧州の空気で包んでおくんですね」「そうすると月並が出来るでしょうか」迷亭は返事をしないで笑っている。   “并非模糊不清,而是了若指掌,只是不大好解释罢了。”   “大约是把自己讨厌的现象都叫俗调吧?”女主人不知不觉地一语道破。既然弄到这种地步,迷亭先生也就不得不对俗调作些交代了。   “嫂夫人!所谓俗调嘛,大约指的是那样一些家伙:一见‘二八佳人’、‘二九佳人’便不言不语,在相思中,辗转反侧;一到‘是日也,天朗气清。’准要‘携簞酒,墨堤③嬉游。’”   “有这样的人吗?”女主人对此外行,只好不轻不重地问了一句;但终于甘拜下风:“那么乱糟糟的,我可不懂!”   “好比在曲亭马琴④的脖子上按了彭登尼斯上尉⑤的脑袋,再用欧洲的空气泡上一二年。”   “这样就会成为俗调吗?”   迷亭笑而不答。 ①验明首级:日本古时杀了敌方将领时,必由一人端盘,面对主子,验明首级。这里拿女主人端饭盆站在苦沙弥身前的情景比附验明正身。 ②俗调:讽刺当时有一派诗人,月月聚会,多用陈词滥调。 ③墨堤:东京都墨田区隅田川大堤之别称。 ④曲亭马琴:江户末期作家。本名解,姓泷泽,号曲亭。双目失明后,用二十八年写成《南总里见八犬传》。 ⑤彭登尼斯:英国小说家萨克雷同名小说中的主人公,是一个俗不可耐的人物。 小猫分割线