原文:
妖怪の季節に
在妖怪的季节里
部屋を散らかす「トッチラカッパ」。トイレの紙を使い尽くす「べんじょみいら」。ポケットに砂を入れて洗濯させる「すなかくし」――。東京都内で子育て中の絵本作家いちよんごさん(39)の「妖怪かるた」をめくると、肩から力がフッと抜ける▼
把房间搞得乱七八糟的“捣乱河童”、用光厕纸的“厕所木乃伊”、把沙子装在口袋里并让你洗的“藏沙怪”…39岁的绘本作家一四五在东京带着孩子,只要翻开她创作的绘本《妖怪花牌》,瞬间就会感觉轻松不少。
「子育てってイライラの連続。でも妖怪のしわざだと思うと、むやみに子どもを叱らずに済みます」。創作のきっかけは8年前、夜更かしする長男を寝かそうと作った絵本。人の生気を鼻から吸いとる伝説の妖怪「黒玉」を登場させ、「9時過ぎた。黒玉、黒玉。寝ない子どこだ」▼
她说,“带孩子就是连续不停的烦躁。但是只要想到这是妖怪的搞的鬼,就不会再老是批评孩子了。”八年前,为了哄不肯入睡的长子成了她的创作动机,画下了绘本。里面有个传说中从鼻子吸取人类元气的妖怪“黑玉”,说着“过了九点啦。黑玉,黑玉。没睡的孩子在哪儿呀”。
子どもの頃から妖怪好き。水木しげる作品を読み、妖怪研究の先駆者である井上円了の著作にも親しんだ。民話に残る妖怪に自作のお化けを加え、シリーズかるたを制作してきた▼
一四五在小的时候就喜欢妖怪,她阅读水木茂的作品,对妖怪研究的先驱井上円了的著作也十分熟悉。在民间传说流传下来的妖怪上,再加上自己的修饰,创作出了系列花牌。
夫(40)の日常にも妖怪はひそむ。「うん」「へぇ」と生返事ばかりの「うんへぇさん」。捨ててほしくて玄関に置いたごみ袋をまたいで出勤する「ゴミまたぎ」。どちらも、わが身に覚えがある▼
妖怪还潜伏在丈夫的日常生活里。像只会回复“嗯”“啊”的“嗯啊怪”,将垃圾放在玄关希望他能够顺便带出去,他却直接跨过的“跨越垃圾怪”。不管是哪一种,我都觉得在我身上发生过。
「子育てをひとりで背負わざるをえない窮屈さを何とかしたい。その気持ちが出発点でした」。作品は市販に至っていないが、各地の小学校や児童館で開くかるた大会やかるた作り講座は100回を超えた▼
“我的出发点其实是想做点什么,来摆脱被迫独自带孩子的拘束感。”作品还没有开始上市,就已经出现超过一百次的各地的小学和儿童活动中心召开的花牌大赛或者制作花牌讲座上。
思えばこの世は矛盾と不合理の吹きだまりである。人の弱さやずるさ、感情のもつれを妖怪のせいにしてのみこむのは古来の知恵でもあろう。新作は受験がテーマ。妖怪探しの旅はさらに職場や子離れ、老後へと続いていく。
想想,这个世界本就满是矛盾和不合理。人类将他们的软弱和狡猾,感情的纠葛都归结于妖怪看来自古以来的智慧吧。一四五的新作品是以考试为主题,之后,寻找妖怪的旅途还将继续延伸到职场、独立问题以及老年生活。
文章来源:微博@日语Catti
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