現れた妖怪は露神の絵は全く似ておらず、夏目は首を絞められてしまい、その時にレイコの記憶が流れ込んでくる。そして、名前が判明し、露神ともう一体の妖怪に名前を返すのだった。
食べものをいただきに参りました。参りました、参りました。
ねえ、私と勝負しない?あたしに勝ったあ、食べものを上げる。なら、あたしを食べてもいいわよ。あたしは玲子、貴方の名前は?
聞いてるの、露神?
聞いてるよ、玲子。
何時までも供物は続けないわよ、現に今日だって桃1つないじゃない。
ああ、そうだね。
人はとても現金で薄情よ。力があるうちに、もっといい所を探すのが身のためね!
ありがとう玲子。けれど、一度愛され
てしまえば、愛してしまえば、もう忘れることなどできないんだよ。
夏目!もう歩いて大丈夫なのか?
あのススギって妖怪は、影を使って村へ降りて、残飯をもらう代わりに、その家の皿を洗って替えるんだってね。
今じゃ、町の夜でも明るいし、もう合うこともないかもな。
山には仲間もいる。人間なんかと縁を切れてあいつも清々してるさ。
後日で露神の祠にくると露神がさらに小さくなってしまっていた。花が死んでしまい、信仰する人間がいなくなったため、花とともに露神は行くことになってしまう。
花さんは長いこと患っていてな、最近はここへ来るのもやっと立ったんだ。花さんは私を信仰してくれた最後の人間。彼女が行けば、私も消えるのさ。
俺が、俺が信仰するよ!毎日は無理でも、拝見に来るよ!
だめだよ、夏目殿。君は私の友人だ。これでいいんだ、ハナさんと一緒に行ける。ずっとずっと、見ているばかりだったが、これで人にあの人にやっと触れることが出来るような気がするよ。
ありがとう、、夏目殿。昔も今も、人間とは可愛いものだねえ~