「人魚姫2」小美人鱼2

「人魚姫2」小美人鱼2

2017-06-03    05'30''

主播: 夏蝉。oO

1461 14

介绍:
  人魚姫はションボリして城に帰ってきましたが、どうしても王子のことが忘れられません。そこで、魔女の所へ出掛けると、人間の女にしてくれるよう頼みました。魔女は願いを聞くと、こう答えました。   「わたしの力を持ってすれば、人魚のしっぽを人間のような足に変えることはできるよ。   でも、そのかわりに足は歩くたびにナイフを踏むように痛むよ。それと、お前が王子と結婚できなかったら、二度と人魚には戻れない。   いや、それどころか心臓が破れて、海の泡になっちまうんだ。それでもいいね。」   「いいわ、王子様と一緒にいられるのなら。」   「それから、願いをかなえる褒美に、おまえの声をもらうよ。おまえの声は、海の世界で一番美しいと評判だから   ね。」「いいわ。」   そして人魚姫は、口のきけない身となって人間の世界へ戻り、王子の城を訪ねました。王子は人魚姫を一目   見て気に入り、妹のように可愛がりました。   しかし王子の心は、命の恩人と思い込んでいる、あの浜辺で会った娘に奪われていたのです。やがて王子と   娘は、結婚式を挙げることになりました。二人は船に乗り込むと、新婚旅行に向かいます。王子と結婚でき   なかった姫は、次の日の朝、海の泡になってしまうのです。   しかし、人魚姫はどうすることもできません。ただ船の手すりにもたれているばかりでした。その時、波の上にお姉さんたちが姿を見せました。   「魔女から、あなたのためにナイフをもらってきたわ。これで王子の心臓を刺しなさい。そしてその血を足に塗るのです。そうすれば、あなたは人魚に戻れるのよ。」   人魚姫はナイフを受け取ると、王子の眠る寝室へと入っていきました。   王子様、さようなら、わたしは人魚に戻ります。   人魚姫は王子の額にお別れのキスをすると、ナイフを一息に突き立てようとしました。でも、人魚姫には、愛する王子を殺すことができません。人魚姫はナイフを投げ捨てると、海に身を投げました。   波に揉まれながら人魚姫は、だんだんと自分の体が溶けて、泡になっていくのがわかりました。その時、海から登った   お日さまの光の中を、透き通った美しいものが漂っているのが見えました。人魚姫も自分が空気のように軽くなり、空中   にのぼっていくのに気付きました。   「わたしはどくに行くのかしら。」すると、透き通った声が答えます。「ようこそ、空気の精の世界へ。あなたは空気の精になって、世界中の恋人たちを見守るのですよ。」   人魚姫は自分の目から、涙が一滴落ちるのを感じながら、風とともに雲の上へとのぼっていきました。