中国工程院の鄭中翰院士は、3月15日、北京で、「現在、我が国の半導体チップの年間輸入額は2000億ドルを上回っている。半導体産業における先進国とのギャップは依然として大きい」と指摘しました。
鄭院士が首席サイエンティストを務めるバイマイクロ社は国内の大手半導体メーカーであり、既にその製品である半導体数億個を国際市場に流通させ、中国はチップを生産できないと言われた時代に終止符を打ちました。鄭院士は市場の現状について、「現在、我が国の最大の輸入物資は石油でも食糧でもなく、半導体だ。その年間輸入額は2000億ドル以上に達しているが、これは人民元にして1兆元を超えるものだ。半導体の安全がなければ、情報の安全も国家の安全も確保できない」と言葉を強めました。
なお、鄭院士によりますと、ここ数年、鄭院士の率いる研究チームが次世代の人工知能に関連する領域で、ディープラーニング機能を備えたニューラルネットワークプロセッサ「星光知能1号」を開発しました。また、年内にはエネルギー消耗量がより低い2号をリリースする予定とされ、こちらの処理スピードは1号の16倍に達するとのことです。(翻訳 朱丹陽 向田和弘)
3月15日,中国工程院院士邓中翰在北京表示,中国目前每年芯片的进口额高达2000多亿美元,在芯片产业上,中国与西方发达国家相比还有很大差距。
邓中翰是中国芯片制造企业——中星微电子公司首席科学家,该公司将数亿枚芯片打入国际市场,结束了中国无芯片的时代。邓中翰表示:“信息产业的进步离不开芯片的发展,但目前中国的芯片还过度依赖于进口。现在每一年我们国家进口的最大物资不是石油天然气,也不是粮食,而是芯片,一年进口额多达2000多亿美元,折合一万多亿人民币。没有芯片的安全就没有信息的安全,就没有国家的安全。”
邓中翰介绍说,近年来,他的团队围绕新一代人工智能研发了具有深度学习的神经网络处理器“星光智能1号”,今年还将发布能耗更低的“星光智能二号”,运算速度将达到以前的16倍。