ぽぽの随筆<75> 世の中に…
原创 2017-04-11 ぽぽ
こんにちは。
世(よ)の中(なか)に絶(た)えて桜(さくら)のなかりせば春の心はのどけからまし
どれだけ多くの日本人が、どれほど桜が好きかがわかる歌(2)のお話です。
この世の中に、まったく桜というものが無かったら、春を過ごす人の心は、のどか(1)であるだろうに。(しかし実際は、桜の花が散ってしまうかと心配したり、名残(なごり)を惜(お)しんだりして過ごすことになる)- - -という意味の歌です。
もちろん本当に「桜なんか無かったらいいのに」と思うわけはありません。「美しい桜の花よ、どうか散らずに、このままずっと咲いていておくれ」という、桜の儚(はかな)さを惜しむ思いや桜への愛着(あいちゃく)を、逆説的(ぎゃくせつてき)に詠(よ)んでいます。
前回お話ししたように、やっと桜が咲いたかと思うと花嵐(はなあらし)に見舞(みま)われたのですが、土曜日に奇跡的(きせきてき)に2時間だけ天気が回復して素晴らしい桜を見ることができました。何十年ぶりの桜で、胸(2)が熱くなりました。そして、やっと、父母を花見(はなみ)に連れて行って、満開の桜の下(0)でお弁当(3)を食べました。一緒にいた息子は花より携帯ばかり見ていましたが…(-“-)。
世の中に… 終わり
世(よ)の中(なか) 世上,世间
名残(なごり)を惜(お)しむ 恋恋不舍,惜别
愛着(あいちゃく)留恋,难以忘怀
逆説的(ぎゃくせつてき) 反论的,反说的
詠(よ)む(1) 咏,吟咏
花嵐(はなあらし) 樱花季节刮的强风,落樱缤纷
見舞(みま)われる 遭袭,遭灾
奇跡的(きせきてき) 奇迹般的